虹の彼方に ~ over the rainbow ~

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ドラマ 『 ありふれた奇跡 』 第1話~3話までの感想

2009-01-23 14:21:09 | Jo Odagiri / Ryo Kase


ご訪問してくださり、ありがとうございます


フジテレビの毎週木曜夜10時から、放送されている、

ドラマ 『 ありふれた奇跡 』 の、第1話から3話までを、

見ました。その感想について、書いてみようと思います。


フジテレビ開局50周年記念ドラマ 『 ありふれた奇跡 』 公式ウェブサイト



   

  
↑ enya の ’08年のアルバム 『 雪と氷の旋律 ( AND WINTER CAME ) 』 より、

このドラマの主題歌 『 ありふれた奇跡  』 ( Dreams Are More Precious ) の 画像ビデオです





Enya Dreams Are More Precious ~ありふれた奇跡~





( 動画が、消えていましたら、ごめんなさい




※ ここから先は、このドラマのストーリーの

ネタばれが、含まれています! ご注意を!!





ドラマ 『 ありふれた奇跡 』 第1話から3話までの、あらすじ




仲間由紀恵さん、演じる、業務用厨房機器販売会社に勤務していて、

業界関係者を相手に、実際に、クッキング・ライブを行っている、

中城 加奈 ( 29歳 ) という女性と、

加瀬 亮さん、演じる、祖父の経営する会社で、ビルの工事現場などで、

左官職人として、働く、田崎 翔太 ( 31歳 ) という男性が、

ある日、駅のプラットホームで、電車に飛び込もうとしていた、

陣内 孝則さん、演じる、藤本 誠 ( 50歳 )という中年の男性を、

偶然見つけ、2人で、飛びこむのを、止めさせようとして…


警察で、事情を聞かれることになった、3人。

しかし、藤本は、「 自分は、飛びこもうとしていなかった 」と、

加奈と翔太の目撃証言を、否定します…。

そして、力ずくで、止めた翔太に対して、「 暴力を振るわれた 」

と証言するのでしたが…。


藤本は、しだいに、我に返り、自分の行いを、反省する姿勢を、

見せるようになり、警官を介して、加奈と翔太に、

「 謝りたい 」と、申し出て、3人が、あれから、再会することに

なりました。


それまでの間、このことが、きっかけになって、知り合うことに

なった、加奈と翔太は、お互いに、メールで、やりとりをするように

なっていました。


3人が、再会して、藤本が、加奈と翔太に、謝罪をして、

席を、立とうとした時に、藤本が、

「 どうして、私が、飛びこもうとしていた、とわかったんですか?」

と、2人に尋ねます…。 沈黙するふたり…。


藤本は、「 あなたたちも、もしかしたら、死のうとしたことが、

あるんじゃないですか? だから、わかったんでしょう…?」


というようなことを、ふたりに、問いかけますが…。


その後も、加奈と翔太は、メールでやりとりをしながら、

ふたりで、会って、話をするようになりましたが、

加奈と会った翔太が、「 こんなきれいな人と会えて… 」と言った

言葉を、遮るように、加奈は、

「 これは、デートなんかじゃないでしょ 」と、

かたくなに、否定します…。

「 そうだ、これは、デートじゃない 」と、自分に、言い聞かせる

ように、話す翔太…。


お互いに、なにか、計り知れないものを、感じ取っているか

のような、ふたりは、ある日、お互いに、どちらからともなく、

自然に、「 実は、自分も、過去に、死のうとしたことがある 」

と、告白し合います…。


しかし、まだ、お互いに、その理由を、話すまでには、

至りませんでした…。


その後、加奈に、その理由を聞かれ、意を決したように、翔太は、

話そうとしますが、おそろしい過去の記憶が、脳裏によみがえった

彼は、おそろしさのあまり、顔をゆがめて、言葉を失ってしまいます…。

それでも、必死で、震えながら、何度も話そうとする翔太を、

加奈は、抱きとめるのでした…。


再び、会った彼らは、ふたりが、会う理由を、

探し求めているかのようでした…。


そして、加奈は、翔太に、

「 “ 死のうとしたことのある人の会 ” にしようよ 」

と言うのでした…。


それから、加奈のいきつけの店で、加奈と翔太が、

会っていたところに、偶然、藤本が、店にやってきます。

なんの迷いもなく、藤本を、隣りの席へ招く、加奈。

しかし、何も知らない加奈は、彼にお酒をすすめてしまい…

くだをまいて、歩けなくなった、藤本を、

翔太が、タクシーで、彼の家まで送ることになりましたが、

そこで、藤本は、「 俺は、アルコール依存症で、ちょっと、

入院していたことがあるんだ 」 と、告白するのでした。


あばれる藤本を、家まで送り届けた、翔太は、

「 泊っていってくれ 」という、藤本に、朝、仕事が早いから、と

断ることができずに、そのまま、藤本の家に、泊まることになり…。


その朝になって、加奈が、藤本の家に、やってきます。

「 心配だったから、( 藤本を ) ひとりにできなかった 」

という翔太…。

加奈も、藤本の家にいて、食べ物を持ってきたり、

家の掃除をしてやったりして、しばらく、3人で、過ごしましたが、

「 ひとりになりたい…。ひとりにしてくれ 」と言う、藤本。


その帰りに、翔太は、加奈に、「 死のうとした理由 」を

尋ねるのでしたが、

「 まだ… 話すことができない… 」 と、

うつろな表情を浮かべる、加奈。


彼女の脳裏には、封印していたかのような、過去の記憶が、

断片的に、よみがえっていたのでした…。







ドラマ 『 ありふれた奇跡 』 の第1話から3話までの、感想




このドラマの脚本が、山田 太一さん、ということで、

すごく楽しみにしていました。タイトルと、役者さんの名前しか、

わからない状態で、第1回を、見たのですが、

正直に思ったことは、すごく、意外な内容のドラマだった、

ということでした。


この時期に、このような内容の本を、書いた、山田 太一さんを、

尊敬します。そして、この本を、ドラマ化しようとした、フジテレビも、

勇気のある決断をしたのかなあ、なんて、思ってしまいましたね。


年間約3万人の人が、なんらかの理由で、みずから、命を絶つ

世の中に、その “ 予備軍 ” も、含めたら、相当な数の人達が、

いるのだと思います。


でも、まだ、最終回まで、見ていないので、このドラマの主題は、

なんなのか、まだ、はっきりと、わかったわけではありませんから、

わたしの 「 推測 」 ということで。


興味深いのは、加奈の過去と、彼女と翔太の関係が、

これから、どうなっていくのか、ということ、ですね。

藤本のこれから、も、微妙に、絡んできますが…。


藤本役の、陣内 孝則さんの演技が、迫真に迫っていて、

圧倒されました。

せっぱつまった人間の、行き場のない感じが、

おそろしいくらい、その表情に、あらわれていて…。

というか、 「 演技 」 しているように、思えませんでした。


加奈も、翔太も、藤本も、「 本音 」 が話せる相手が、

いない、ですよね。 


藤本は、いちばん身近にいるはずの、「 家族 」が、

あのような、亡くなり方を、してしまったわけですから…。


加奈と翔太は、身近に、 「 家族 」 がいるにもかかわらず、

すごく遠い存在になっていると、思わざるを得ない感じがします…。


ふたりとも、お互いの家族と、全く、本音で話せていないですよね。


でも、これって、今の世の中、どこにでも、ありそうなこと、

かもしれない、って、思うんですよ。


お互いに、心配をかけたくない、っていう理由だったり、

話したいけど、わかってもらえないだろう、っていう、

「 あきらめ感 」 だったり…。


そんな昔を、知っているわけじゃないけど、今よりは、昔のほうが、

もっと、みんな、本音で、話して、ぶつかっていたような

気がする…。


それで、分かり合えたり、助けられたり、していたのかな…?


加奈も、翔太も、会うごとに、お互い、 「 本音 」 が、

話せるようになってきているように、思います。


3話で、すごく印象に残っている言葉が、あるんだけど、

加瀬 亮さん、演じる、翔太が、

「 会うだけでもいいと、思ったんですよ 」

と、藤本に言った、言葉です。





読んでくれて、ありがとうです  

ほいじゃ、また。。。


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