↑ BUMP OF CHICKEN の ’02年のアルバム
『 jupiter 』 のジャケットです。
私の子供が、この世に生を受けた年は、BUMP OF CHICKEN というバンドが、
デビューした年でもありました!!
この頃の私は、子育てに夢中で、愛する我が子のために、身も心も、すべてを
費やしていました。しかし、なかなか成長しない子供のことが、気になり、
不安な日々を過ごしていました。その心配は、本物となりました。
子供は、生まれつきの障がいを、もっていることが、わかりました。
その日から、私の人生のすべてが、変わっていきました。
医師のセカンドオピニオンを求めて、いくつかの専門病院に、子供を診て
もらいに行く日々が、続くことになります。
そして、数年後に、子供の障がいが、
「 改善されることはあっても、一生治ることはない 」 という、
確定診断を受けました … 。
その後、しばらくして、この世に生を受けた、下の子も、上の子供より、
もっと、重い障がいをもっていることが、わかりました。
2人の子供たちは、 「 要介護認定 」 と国から定められた、
療育手帳を、持っています。
そして、私は、病院と、園 ( 現在は、学校 )と、家を、
往復して、子供たちを介護するだけの毎日の、
“ 空白の10年間 ” を、過ごすことになりました … 。
私の頭の中は、 「 どうしたら、子供が少しでも成長するのか? 」
ということで、いっぱいでした。
「 まだ脳の固まらない、幼児期までに、適切な治療を
すれば、成長する可能性がある 」と、いわれていたからです。
私の周りからは、新聞も、テレビも、音楽も、映画も、しぜんに遠いものと
なっていきました。
「 かけがえのない、我が子の将来が、私しだいで、
変えられるかもしれない 」 と、
すべてを、私ひとりで、背負って、
追い詰められているようでした … 。
あまりの、かかえた命の重さに、
自分が、押しつぶされてしまいそうでした。
私は、今、生きています。
当たり前に、生きようとする、愛する我が子が、いてくれたから … 。
だから、私も、 「 自分の人生を生きよう 」 と、思えるようになりました。
それから、今まで、私が好きだったことに、気持ちが向くようになり、
ぼんやりしていた白黒の画像が、すべての色に包まれて、
生まれ変わっていくようでした。
映画 『 The Lord of the Rings 』 ( 指輪物語 ) の、三部作を見て、
9人の旅の仲間たちから、人生を生きていく覚悟と、勇気を
もらいました !!
フロド 「 指輪なんか、もらわなければ ・・・ こんなことにならなかった 」
ガンダルフ 「 辛い目にあうと、誰もがそう思うが、思ったところで、
今さら変えられん。それよりも、
自分は今、何ができるかを、考えるべきじゃ」
この言葉に、目からうろこが落ちて、涙で心が洗われるようでした…
この 『 指輪物語 』 のなかで、私のいちばん好きな登場人物は、ファラミアです
思慮深く、文武両道であり、人望厚い指揮官で、緑のマントを羽織っています。
その頃、テレビのCMで、ファラミアによく似た人を、見かけました。
それは、モンゴルの草原地帯を、放浪する旅人で、緑のマントを羽織い、
風のふく草原を、ハーモニカを吹きながら、歩いていると、馬に乗った
少年と出会い、風の音に耳を傾けていた、俳優のオダギリジョーさん
でした。
私は、この時は、この役の俳優さんが誰なのか、わからず、
あとになって、知ることになります。
このCMが、きっかけとなり、オダギリジョーさんの出演していた、
ドラマ 『 天体観測 』 を、見ることになったのです
そして、ドラマの登場人物たちが、集う“サジテリアス”というBarの、
BGMで流れていたバンドの音楽に、今まで聴いたことのない感覚を覚え、
不思議と引き寄せられていきました
このドラマの挿入歌であった、 『 天体観測 』 という曲を聴いて、
切ない感動とともに、いつの間にか、昔の自分と重ね合わせて、
聴くようになりました …
それから、しばらくして、レンタル屋さんに行って、
アルバム 『 jupiter 』 を借りて、聴いてみると、
あの頃、ライブハウスに通っていた自分が、よみがえってくるようで、
どこか、懐かしさを感じました
これが、私と、 BUMP OF CHICKEN との、最初の出会いです
私は、この時も、愛する子供たちのために、そして、自分のために、
まだ “ 見えない敵 ” と、戦っていました … 。
このあとも、私の “ 空白の時 ” は、続くことになります。
読んでくれて、ありがとうです
この続きは、また次回に!ということで。。。
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