麻也が目をさますともう朝で…諒は寝室にはいなかったが、着替えを用意してくれていたのが、素肌のままの麻也にはありがたかった。
(早く着なきゃ…諒が来ちゃう…)
とは思う
とは思うのだが…全身がだるい
特に腰が…
(…俺、相当弱ってるな…)
それにしても諒はどうしたろう…
麻也が何とか起き上がって、のろのろとTシャツまで身につけたところで、ドアの外から諒の声がした。
「麻也さん、起きてる?」「うん…いちおう…」
「あの…開けてもいい?」
麻也は諒の遠慮している様子が可愛らしく思えて、ちょっと笑いながら答えてしまった。
「うん、大丈夫だよ。どうぞ」
すると、ドアを開けた諒は緊張した面持ちで、麻也も緊張してしまう。
まあ、久しぶりに結ばれた恋人同士なんてこんなものだろう。
「あの、もし体の方が大丈夫なら、あっちでごろごろしない?」