BLロック王子小説「ディスティニーアンダー・グラウンド-ギターとスターに愛され過ぎた王子-」

 ★過去に傷を持つ美貌のロックギタリスト遠藤麻也(まや)。運命の恋人・日向 諒と東京ドームに立つが…

★BLロック王子小説24-10「ディスティニーアン ダーグラウンド」

2021-03-28 22:49:00 | ★ディスティニー24章
 麻也が目をさますともう朝で…諒は寝室にはいなかったが、着替えを用意してくれていたのが、素肌のままの麻也にはありがたかった。
(早く着なきゃ…諒が来ちゃう…)
 とは思う
とは思うのだが…全身がだるい
 特に腰が…
(…俺、相当弱ってるな…)
 それにしても諒はどうしたろう…
 麻也が何とか起き上がって、のろのろとTシャツまで身につけたところで、ドアの外から諒の声がした。
「麻也さん、起きてる?」「うん…いちおう…」
「あの…開けてもいい?」
 麻也は諒の遠慮している様子が可愛らしく思えて、ちょっと笑いながら答えてしまった。
「うん、大丈夫だよ。どうぞ」
 すると、ドアを開けた諒は緊張した面持ちで、麻也も緊張してしまう。
 まあ、久しぶりに結ばれた恋人同士なんてこんなものだろう。
「あの、もし体の方が大丈夫なら、あっちでごろごろしない?」
 
 


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