歴史今日の出来事
645年7月29日(大化元年7月1日)
大化の改新が始まりました。
飛鳥板蓋宮跡【あすかいたぶきのみやあと】
奈良県高市郡明日香村 岡
飛鳥板蓋宮は、女帝 皇極天皇の宮殿でした。
645年 (皇極2年 6月12日)、権勢を私物化している蘇我入鹿を中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足が討ち取り、蘇我本宗家の勢力を一掃した後で皇極天皇は譲位して次代天皇には、皇極天皇の弟の軽皇子(かるのみこ)が即位して孝徳天皇となりました。
蘇我入鹿供養塔
皇太子には中大兄皇子が就き、政策を立案する内臣(うつおみ)には中臣鎌足が就きました。
孝徳天皇を頂点に、中大兄皇子と中臣鎌足が朝廷を動かす身となり、摂津 難波(現在の大阪市)に遷都を決めました。
盆地の大和 飛鳥より、海に面した難波に都を移すことで外国との外交と交易に活路を見出だすという考えに沿ったものです。
こうした様々な朝廷内の改革の手始めとして、日本独自の元号制度が制定され、最初の元号として【大化】と名付けられます。
聖徳太子の病没後、嫡子〜山背大兄王を滅ぼし、事実上の権力者となった蘇我入鹿の討伐計画から始まった乙巳の変(いっしのへん)を経て
、国内政治は大改革期を迎え、645年7月29日、大化元年7月1日【大化の改新】として、現在の明日香村は後世に語り継がれる歴史の舞台となりました。