持統天皇万葉歌碑
奈良県 橿原市 醍醐町 醍醐池畔
~春過ぎて 夏来るらし 白栲の 衣乾したり 天の香久山~
現釈~
~春が過ぎて夏が来たらしい。夏になると、白い衣を干すという、天の香具山に(あのように白い衣が干してあるよ~。
持統天皇~新古今集~初日
万葉仮名で書かれた歌碑が、天香久山が見える藤原京跡と県道を挟んだ醍醐池の東南隅にあります。
これは、持統帝が儀式用の衣を乾かしている光景を見て、春の神事の終了と夏の到来の実感を詠んだもので、即位後に飛鳥から藤原京へ都を移した持統天皇が、藤原の都で詠んだといわれています。
歩道の無い県道を藤原宮跡を右に見て、醍醐池の隅にガードレールと草木に隠れるように置いてあります。
この歌碑は藤原宮跡を訪ねる過程で発見したもので、この歌碑を探す探索だったならば、
道端に案内板も無かったので、見つけ辛かったたことでしょう。