皇居
2月に起きた歴史的大事件といえば、226事件があります。
大まかに書くと、226事件は陸軍青年将校らが天皇陛下の側近らを、陛下を騙して政治を私物化する【君側の奸〜くんそくのかん】として殺害して、自分らの理想とする天皇親政による政治を行ってもらおうとし、総理大臣には自らが推す真崎甚三郎 陸軍大臣を担ぐと理想して実力行使に出た革命行為です。
昭和天皇は戦後、インタビューにおいて、印象的だった出来事に、226事件と大東亜戦争の2つを挙げられました。
226事件は、陸軍軍人によるクーデター未遂事件ですが、その後の日本の行く末を恐ろしく変貌させる事件となりました。
青年将校らが決起に至る経緯があります。
1914年(大正3年)から1918年(大正7年)の間によりヨーロッパを焦土と化した第一次世界大戦。
日本は日露戦争開戦前に締結した日英同盟の繋がりから参戦に至りました。
日本は敵国ドイツが中国に持っていた権益を狙い、青島(チンタオ)のドイツ軍基地を奪取し、南洋諸島を占領、戦後に21ヵ条からなる要求を中国に突き付けます。
日本人の土地租借権と土地所有権の承認。
鉱山採掘権の承認。
旅順、大連の租借期限、南満州鉄道の租借期限を99年延長など、おおよそ受け入れ難い条件ですが、中国政府は結果受け入れ、このことは中国人に日本への感情を著しく悪化させます。
第一次世界大戦は、日本に戦時特需をもたらし、戦勝国として世界の列強入りを果たしたものの、大戦後は間もなく戦後恐慌となり、その傷が癒えぬ間に1923年(大正12年)9月1日、関東大震災が襲い、首都、東京は壊滅状態となり、日本は震災恐慌に見舞われます。
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