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日本歴史紀行

偉人の言葉 4 山岡鉄舟~維新の締めくくりは西郷と俺の二人であたったのだ


山岡鉄舟 像
静岡市清水区 鉄舟寺


山岡鉄舟
~維新の締めくくりは、西郷と俺の二人であたったのだ。


薩摩、長州、土佐、肥前、維新の勝ち組が明治新政府の要職を独占して我が物顔で跋扈する中、旧幕臣でありながら、西郷隆盛に是非ともと再三請われたため、西郷と10年間の期限の約束で、明治天皇の侍従を務めた山岡鉄舟。

侍従を10年務めた後、皇居を去るにあたり、山岡に勲三等の叙勲が決まり、持参した外務卿の井上 馨に言い放った言葉です。

~この前後のやりとり~
勲章を持参した井上(井上は勲一等を叙勲されていた)

山岡
返上するから持ち帰れ。

井上
俺も丁稚(でっち)の使いじゃないんだ。このまま帰れるか!

山岡
お前さんが勲一等で、俺に勲三等を持ってくるのは間違ってないか?
勅命といっても お前さん達か勝手に決めたことだろう。
~維新の締めくくりは、西郷と俺の二人であたったのだ。~
俺から見れば、お前さんなんか、ただの褌(ふんどし)担ぎじゃねぇか。

褌担ぎのくせに、自分より下の勲章を俺のところへ持ってくるなんて、とんでもねぇ間違いだ。

そう言い放って井上を帰した山岡は、最後まで叙勲を拒否したそうです。

ただ、政府は山岡の逝去後、勲二等旭日重光章を追勲しました。




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