「全国結社・俳誌1年の動向」
青草 主宰=草深昌子 「同」間草蛙 「編」松尾まつを
◇=平成29年2月、草深昌子が創刊。大峯あきらの宇宙性俳句を標榜。自然の中で自然と共に生きる、季節を感受する喜び。 「年2回刊」
◇=平成31年2月、新春句会並びに「青草」発足10周年の祝い。4月、小田原城にて中央吟行句会開催。
山と海あらば空ある新酒かな 草深昌子
かちわりや快音またも空を抜け 松尾まつを
ことさらの設へもなく迎盆 間草蛙
睡蓮の一片ごとに今朝の風 坂田金太郎
チューリップ時々来るよ犬の鼻 佐藤昌緒
深く吸ひ静かに吐くや苺の香 菊竹典祥
知らぬ子に手を握らるる花火の夜 佐藤健成
ねころんで瀬の音聞くや鮎の宿 柴田博祥
子かまきり田守の衿に乗つてをり 二村結季
諸家自選五句 草深昌子
春寒の汀のここは松林
今し行く小倉遊亀かも白日傘
君が墓キリンビールで濡らしけり
底紅に看板出して鍛冶屋かな
雲去れば雲来る望の夜なりけり
(角川『俳句年鑑』2020年版所収)
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