Apu の All That I Am

公開備忘録のような投稿です。もしご興味をお持ち頂けましたら、PC版でご覧下さいますと嬉しいです!

心の本体のバルド(幻影と本質)

2011年10月22日 | チベット 死者の書
師僧 : 「人は優しい、美しいものには心惹かれる。恐ろしい、醜いものには嫌悪を抱く。しかし、それらは現象に囚われ本質を見ないことから生まれる執着に過ぎない。」

小僧 : 「しかし、美しいものは美しく。醜いものは醜いのではないでしょうか?」

師僧 : 「いや、人の胸にあるときは美しく、優しい寂静尊も大脳に行くと恐ろしい憤怒尊に姿を変えるのだ。幻影は絶え間なくその姿を変えていく。人はそのどの幻影にも執着してはならないのだ。」

小僧 : 「この憤怒の神々も私たちの本質なのですか?」

師僧 : 「そうだ。だからそれから逃げ回るのはまったく愚かなことだと分かるだろう?」

 ~笑う小僧たち~





※出典 … 1993年 NHKスペシャル「チベット死者の書」 第2回 死と再生の49日 脚本/中沢新一




 
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