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3. 中国・韓国と日本の違いの原点 「おぞましき専制政治 項目ロ」

3. 中国・韓国と日本の違いの原点 「おぞましき専制政治 項目ロ」

 「公徳心のない中国人」 一部引用編集簡略版
本章は以下の内容を適当に選別・分割して投稿予定です。
イ 分かり合えない日本と中国
ロ おぞましき専制政治
ハ あさましき食への執着心
ニ 宰相とは料理人のこと
ホ タブーなき食文化
ヘ 殺し合い食べ合う中国人
ト 日本では上に立つほど粗食
チ 素材の味を重んじる日本料理
リ 食こそが現世料理
ヌ 堕落する中国の権力者
ル 餓死する人民と豪華三昧の指導者
ヲ 「食指」の語源
ヨ 「ほう屎撒あ(ほうしさんあ:漢字出ず:ところかまわず、糞尿をまき散らす)」と「あ屎送尿(したいときに、大小便をするべきだ)」
タ 清潔な日本統治下の台湾
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ロ おぞましき専制政治

  アメリカは先の大戦前(投稿者注:まだ日本が真珠湾攻撃する前)から、中国大陸において日本を相手に戦っていた、蒋介石政権に巨額の援助を、注ぎ込んでいた。
  ルーズベルト政権は日米開戦前から、日本を憎んで、叩き潰そうとしていたが、日本はルーズベルト政権の真意を見抜くことができなかったので、日米関係を修復しようと努力して、最後まで誠心誠意、日米交渉に取り組んだ。

  ところが、蒋介石政権は底知れぬまで、腐敗しきっていた。蒋介石政権は日本が敗れた後に、毛沢東の共産党軍によって、大陸から追い落とされて、台湾に逃げ込んだ。
  アメリカには、蒋介石政権が骨の髄まで腐敗していたことについて、本が何冊か出版されている。

  著者は1960年代から、台湾を取材のためや、国際会議に招かれるなどして、頻繁に訪れた。台湾は、大陸から脱出してきた、蔣介石政権の外省人による、恐怖政治のもとにあった。蔣介石政権は台湾に、”ミニ専制国家”をつくっていた。
  台湾では蒋介石とともに逃げてきた、中国人を外省人、台湾人を内省人と呼んでいる。
  蔣介石政権は大陸から台湾に逃げ込む時に、北京の故宮(紫宸殿、紫禁城)の宝物などの大量の財宝を運び込み、大勢の中華料理のトップのコックを、連れてきた。そのおかげで、著者は高官の接待をしばしば受けたが、まさに華味三昧(かみざんまい)だった。
  故宮では、いまでも天子として中国共産党総書記(国家主席を兼ねる)が、最高幹部たちを引率して、国慶節や、メーデーに当たって、天安門の楼上から、パレードを観閲する。

  著者は多くの台湾人の友人をつくったが、大陸からやってきた中国人による専制政治のおぞましさについて、肌で学んだ。
  このころ、日本の大新聞は共産中国を手離しで、誉めそやしていた。歯が浮くような、読むに耐えない、記事ばかりだった。新聞は北朝鮮についても、金日成主席を礼賛して、あたかも、北朝鮮が人民の天国であるように、書き立てていた。
  ところが、このあいだ、アメリカや、イギリス、フランス、ドイツなどのヨーロッパの新聞は、中国の実情を記者の目で、しっかりと見て、耳で聞いた、そのままを報じていた。北朝鮮は小さな、奇怪な個人崇拝の国だった。

  日本の新聞は、明治初年に発祥したときから、エリートが民を指導して、啓蒙する使命を担っていると、気負ってきた。それに対して、欧米のジャーナリズムは、民衆のあいだから興ったから、そのような大衆を見下した気負いが、なかった。

  中国は為政者が、日本と違って、民衆が苦しむのをよそに、つねに贅をきわめて、専制を行ってきた。
  筆者は韓国も、親しく知るようになった。1965(昭和40)年に日韓基本条約によって、両国の間に国交が樹立された前年に、韓国をはじめて訪れてから、足繫く通った。
  日本と、中国、韓国とでは、歴史も、社会の成り立ちも、人々の思考方式、価値観、行動様式も、まったく違っている。

  中国の本質を知ることなく、巨大化した中国を語ることはできない。
  そのために、中国の独特な文化と、行動様式が、いったい、どのようにして形成されたか、中国三千年の歴史に分け入って、検証しなければならない。

参考:加瀬英明著「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」
 加藤英明氏は「ブリタニカ国際大百科事典」初代編集長
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