独白

全くの独白

ナショナリズムの嵐(私設ツウィッター#6)

2017-03-07 14:29:44 | 日記
* 朝、海辺を走って来た。降り頻る久し振りの雪は又、春の野面に消え頻っている。
軈て渚に出た。日本海である。見えはせずとも海の向こうには大陸が、大陸には北朝鮮がある。
日本にある米軍基地を打つ訓練であると、北朝鮮自身が言う。確かにあの方角には基地がある。
目の前の海にミサイルが射ち込まれた訳である。
而もEEZと言えば半ば領海と言って良かろう。
間違って領海や領土に届いて居たら政府はどうしたろう。
或いはEEZであれ公海であれ船や飛行機や人に被害が出ていたら・・・。
今回は誰もが切実に戦争の匂いを嗅ぎ取った事であろう。

* 昭恵さんの下には5人の役人が付いて居るそうである。矢張り彼女は公的私人と言う事に成ろう。

* 中国は領土問題で、国際司法裁判所を無視すると言い、米国は通商問題で国際ルールを重要視しないと言う。他の国も大同小異で、今世界ではナショナリズムの花盛りであるが、極端に独善的なナショナリズムの行き着く先は戦争と、相場が決まって居る。どこも同様であればどこも他国を諫める事も出来ない。良識を持って居て、濁った潮流に抗おうとする者を、中国では恫喝し投獄する事を躊躇わない。米国でも近視眼的な勢力に押し流されてしまった。
我が国は未だ増しな方である。首相は言う「わが国は模範的な法治国家である」、併しその法そのものが変質しつつある今、そのような事に敏感で優秀である上に思潮や世論に大きな影響力を持った人達の声さえ指導者の耳には届かない。大き過ぎる淰りには、漣の波紋等搔き消されてしまう。
その上、法と言うものは本来笊である事を免れない。森羅万象を法で雁字搦めにする事等出来る筈が無い。法のうち良いものは、目が細かいと言えるばかりで、水の漏れない事は在り得ない。恣意に付け入られる隙を排除する事は出来ない。漏れる水のうち大量のものは不況等で、少量のものは領袖個人や与党の、例えば野党や世論の追及の矛先を交わす為などの都合である。而して蟻の一穴からも堤は決壊するのである。
解っていて打つ手の無い所にも、人間存在の哀しみのひとつは現われて居る。
それでも尚最後まで諦められない所に、動物的である人間の浅薄さが在り、魂を持った人間的人間の気高さが在ると言えよう。
SFの現実化の早さは加速度的である。近頃かなりの遠方ではあるが、地球に似た星が見付かったとも言う。
殆どの生命の絶えた地球を捨てて、生き残った僅かな者たちがノアの方舟に乗ってその星を目指すような日が来るのかも知れない。