17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

尾花

2023-09-25 08:47:00 | 日記
 和太鼓に心踊らす尾花かな

季語 尾花 芒の傍題 芒の花穂をいい、また芒そのものを言う場合がある。花が獣の尾に似ていることがこの語源らしい。白くほうけたものが風に吹かれたり輝いている様はなんともいえず美しい。季語としての芒が草全体を感じさせるに対し、尾花は主に白い花穂に注目している点が多少異なっている。歳時記抜粋。

例句 落日を慕ふは尾花のみならず  橋 聞石

秋日傘

2023-09-24 08:15:22 | 日記
秋日傘これから向かふ女坂

季語 秋日傘 秋になっても用いる日傘。日傘は本来、夏のものであるが立秋を過ぎても真昼の日差しは耐え難く、日焼けを嫌う女性は日傘を手放せない。おしゃれと言うよりは実用である。白いものでは季節外れの感があり、黒や紺など色の濃いものが好まれる。秋景色の中の日傘には過行く季節を感じさせるものがある。歳時記抜粋。

例句 秋日傘別れの余情折りたたむ  中村恭子

秋彼岸

2023-09-23 07:26:53 | 日記
大空に手足伸ばして秋彼岸

季語 秋彼岸 九月二十三日頃の秋分の日を中日として、その前後春分の前後三日間ずつ計七日間をいう。寺院や墓所に参り、法会を行うのは、春分の前後七日の春の彼岸と同じだが、季語においては「彼岸」は春の彼岸をさし、秋は「秋の彼岸」「後の彼岸」として区別する。歳時記抜粋。

例句 訪ふ度に小さき母や秋彼岸  宮田カイ子

落ち鮎

2023-09-22 08:53:30 | 日記
落ち鮎の化粧していく死出の旅

季語 落ち鮎 鮎は秋に産卵のため河川の下流域に下る。産卵期が近づくにつれ、鰭も伸びて大きくなった体には粟粒状のものができ、ざらざらした手触りになる。体色も黒ずむため、錆鮎ともよぶ。産卵後は消耗して衰え、水に従って川をくだり、その多く野垂れ死にする。

例句 落ち鮎や流るる雲に堰はなく  鷹羽狩行

秋麗(あきうらら)

2023-09-21 15:13:16 | 日記
農道に縦列駐車秋うらら

季語 秋うらら 秋の好麗である。「秋日和」「秋高し」という季語もあるが、春の麗らかを思わせるような風もなく心が解けるような安らかさを伴った日和。
これから厳しい冬に向かって季節は推移していくはずなのにそんなことを忘れさせてくれるような一日。歳時記抜粋。
残暑の厳しい年であるが秋らしい。暑さ寒さも彼岸までのようだ。 筆者

例句 秋うらら書斎にもどらぬ放浪記  三田きえ子