日々の泡

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あれは一体どういうことなんだろう?

2013-01-18 17:07:55 | 映画・音楽
ばったり偶然会った高校時代の友人に強く勧められて、ゲキxシネ「髑髏城の7人」こんな感じの映画なるものをはじめて観に行った。ワタシは、好みははっきりしてるし、気がすすまないことは絶対やらないけど、食わず嫌いではないのだ(そうなりたくない。)
認識としては、劇場中継をハイレベルにしたもの(笑)みたいな感じで観てた。劇団新感線って名前は知ってたけど・・・・でも、実際の公演も、こんな豪華なキャストでやるわけ?違うよね、、、ゲキXシネ用のキャストだべ??こんなキャスト揃えてプラチナチケットにならなかったら、その方がおかしいもんね。。。って、そのくらい、まったくこれに関する知識がない。
見始めたら、やっぱり基本的に演劇の公演の舞台映像だ。ただし、作品自体がものすごくテンポがあって、核になる俳優のアップを随所に盛り込んで、ストーリーとか、演出意図をカメラに語らせてるみたいだった。それと、それぞれの役者のファンサービスって感じで。
小栗旬、森山未來、早乙女太一。。。さすがに凄い。あと、名前がよくわからないけど、お芝居に慣れている(間の取り方とかで笑いを誘える)人。
なにより驚いたのは、早乙女太一、という人だ。他の2人は、TVや映画にもよく出てるけど、早乙女太一って、誰よりも、(どう考えても)舞台で育ってきた人、で間違いないと思うんだ。ーそもそも舞台を生で観た時、広い客席の隅々まで台詞が届くような発声が必要だし、気持ちが伝わるように表情も多少デフォルメするーだから、舞台作品を映像として撮った時、(アップになった時)、正直「おお、、、お芝居してる、してる」って、おおいに不自然さを感じるけど、そういうものだと思ってきた。「舞台中継なんだよね』って前提でみてるから。それどころか、その差が、「さすがに演技力があるね」ってことにもなりかねない。
早乙女太一って人、怖い。間違いなく舞台人として存在しているのに、表情もつくったりしないし、自然、っていうのともちょっと違う。なのに、どうしてあんなに、痛いくらいに気持ちが伝わってくるんだろ?どういうこと?ほんとうに、この作品の感想は、彼につきます(笑)やっぱり演劇は、あまり進化してないんだなーとも思ったし、(大河ドラマ「江」の方がずっと面白かったなw)ゲキxシネができたのも、チケットを入手できない人や、遠くて劇場まで足を運べない人のために、なんじゃないかな?ってそれ以上の存在理由も感じられなかったけど。ワタシの周りには、どういうわけか演劇から離れられない人が多い。その人たちに聞いてしまう「どうして?」って。聞けば、逆にワタシが興味を失った本当の理由がわかるんじゃないかと思って!(笑)