日々の泡

こころに浮かんでは消え、消えては浮かぶ
日常のありふれた風景をスケッチ

ありがとう、が伝えられなかったから。

2016-10-27 12:43:36 | 日々
最近、ふと思ったことがある。

直接のきっかけは、やはり東日本大震災の経験であるのだけど
それ以降にも、たびたびもたらされた、極端な気候変動による自然災害。
絶えることのない理解しがたい残酷な事件、過労死、将来を悲観した末の自殺、いじめ、子供への虐待。。。
どれひとつとして、自分にはまったく関係がないこと。と言い切れる人がどれだけ存在するだろう?
天災にいたっては、問答無用、ですよね。

明日がどうなっているのかわからない・・・・。

昔は、そんな風に考えたことなかったな。もちろん若かったせいもあるけど・・・明日はー今日とそんなにかわりばえのしない明日がくるんだ、と思っていた。それを幸せなこととも思わず。

だから。。今を大切に悔いなく生きようと。
悔い・・・を一番感じるとしたら、自分の気持ちに嘘をつくこと、だ。本当のことを伝えられなかった時だ。
確実に、ワタシの場合。

人生で、ワタシの人生を暗闇から救ってくれた人に、心からの感謝を伝えられなかったこと。
それがずーっと心の奥に残っていて、震災によって、その後悔は、自分が思っていたより、ほんとはずっとずっと強かったんだ、ということに気づかされた。

どうしたらいい?もう後悔しても遅いんだよ・・・・。

ワタシなりに、いろいろ考えつづけた。
「ありがとう。」と伝えることは大切。でも、それは、伝えることができたことで、関係を清算することにもなるのかも。自分は、感謝したから、もう終わりじゃなく、もっと。相手にとっては、感謝されるよりも、うれしいことがあるのではないか?そんなことをまじめに考えるようになった。

ありがとう、を伝えられなかったことを抱え続けることにも意味はあるし、やれることはあるのだろう、と思う。
馬鹿みたいに、きっと見守っててくれてる、と信じるのは悪いことではないと思うな。