ベルリン天使の詩には、
戦争の傷跡がたくさん映っていた。
この映画の撮影当時は、まだ壁があって東ベルリンから壁を超えて西へ行こうとすれば殺された時代だった。
サーカスのブランコ乗りの女性に恋して人間になった天使ではない、もう一人の天使。。。
その天使がずっと付き添っていた一人の老人が(私)ものすごく気になっていた。
戦争を語り継がなければ・・と。でも、誰も耳を傾けるものがいない・・・・とか。。。
戦争によって壊されたままの建物のある広場の前で
「ポツダム広場はどこだ・・・」とか。
きっと、こっちのテーマこそが本当に描きたいテーマが隠れているのだろう、と。(調べてるとこ)
老人は、そう遠くないうちに死んでしまうのだろう(だから、天使が。)
この映画にはシナリオがないらしい。(詩人の詩)
で、監督の裏設定が関係者に配られたらしい。その内容が。
第二次世界大戦で人間がやったことの酷さに、神様がものすごく怒り、「もう金輪際人間なんて見捨てる。」
そんな神様に、人間と神様の間の存在である天使が「もうすこし、人間を見守りましょう」と言ったところ、神の怒りに触れ、天使を無力にし(見守るだけの存在)、世界で最低の場所(監獄に送るという意味で)ベルリンに閉じ込めた、ということらしい。
今も天使は高い空の上で、人間がやっていることを、
ただ眺めているのでしょうね。