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交通事故

2005年11月05日 19時07分44秒 | アラスカ

今朝、ミネソタドライブという幹線道路でムースと衝突した車が止まっていた。
対向車線の事故でそのまま通過したこともありオスかメスかはよくわからなかったが、かなり大きなムースだった。体にかなり損傷があり全く動いていなかったのでおそらく即死したのだろう。車も壊れていたが特にけが人はいないようだった。

不幸にもムースをヒットしてしまった場合にはどのような手順をとるべきか、少し考えてみた。

○運転手が怪我した場合
通常の事故と同様の扱いになる。まずは後続の交通の安全を確保しつつ911をダイヤルし救急車及び警察を呼ぶ。
無傷の同行者がいる場合は、その人が警察の事情聴取を受けることとなるので対応し、その際に作成されるコリジョン・レポートのケースナンバーとけが人の搬送先を控えておく。
又、その際援助が必要であれば領事館に連絡し、事故の発生した場所、けが人の有無、怪我の状態、搬送先、援助して欲しい事項などを伝える。
ケースナンバーがとれたら、加入している保険会社かレンタカーであれば借りた会社の緊急連絡先に事故の発生を速報する。
死んだムースの処理は、アニマル・コントロール(保健所)の担当となるようだが、私もどう処理するのかよくわからないので、まずは現場に臨場した警察官に問い合わせて処理方法の指示をうけるのが無難だと思う(勝手に肉を持って帰るのはダメなようだ)。

○同行者がおらず、単独で事故にあい怪我をした場合
この場合は、そのまま病院送りになるので、意識があれば自宅等の連絡先若しくは領事館に連絡するよう周りの人にお願いする。意識不明であっても身元が日本人とわかれば自動的に領事館に連絡が入ることになっているはず。

○物損のみの場合
こちらも通常の事故と同様の扱いになり、運転手が怪我をした場合の手順で処理をすすめる。

※手負いの野生動物は防衛本能からかなり激しく暴れることがあり、安易に近寄ると大けがをする可能性があるので要注意。

日没後になるとムースは闇にとけ込んでかなり発見しづらくなる。また、野良犬のようにウロウロしておりよく道路を横切っている姿を目にする。
突然道路脇からムースが飛び出すこともあり、私も何度かひやっとしたことがあった。
牛や馬と同じく背が高いので、はねてしまった場合胴体がそのままボンネットに乗っかって運転席を押しつぶすケースが多いと聞く。体重も大きいもので400~500㎏になるものもいるので、ちょっとやそっとの怪我じゃすまなくなる。
そこいら中に危機があるのは、人もムースも同じみたいだ。
 



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