今日の病院へは、当然、タクシーで行くつもりにしていました。
親方、酷い腰痛が少しは治まったとは言え、何となく不安ですものね。
しかし、親方、自分の車で行くと申します
言い出したら、絶対引き下がらない親方です。
私がなんと言おうと、断固として自分の車で行くと
やれ、やれ、これだけ元気があればいいかと、あきらめる私
でも、何となく不安
渋々と車に乗った私、シートベルトが中々、ロック出来ません。
ポンコツ寸前の車、最近、シートベルトが不具合です。
ごそごそしている内に、思いっきり、右手の親指の関節で押してしまいました
お箸も持てない年老いた親指が、「ギャ~~」と悲鳴を上げましたよ。
私の涙目に気づかない親方。
私の不安は的中したみたい。
いつも、こうなのよね。
九時前に総合病院に入りました。
よく、テレビドラマのロケに使われる病院です。
予想通り、月曜日で混雑していました。
整形外科は、杖をついたり、車椅子などの私共夫婦世代の方が多いですね。
最近は、病院で待つのもすっかり慣れました。
人間観察も面白い物です。
赤い毛糸の帽子を被ったおじいさん、他の科も受診しているらしく行ったり来たり。
顔見知りらしい方を見つけると楽しそうに話しかけたりと、お元気。
あら、あら、赤い帽子が脱げそうになっています。
大丈夫かしらと心配する私に、親方、余計な世話を焼くなよ
レントゲン室に行く途中に見かけたそのおじいさん、赤い帽子を被ってません
あら、落としたのかしら
待合室に戻って検査結果待ちしていると、おじいさんが再び現れました。
黄色いジャンバーのポケットから赤い毛糸の帽子が覗いています。
時々、確認するかのように手で触ってます。
「あら、良かったわ、落としたのでなくて」
「しっかりしているよ。俺より」
親方の腰痛の原因は背骨の関節の老化との診断でした。
レントゲン写真を見せ頂きながら説明を受けました。
一目瞭然でした。
「厄介ですね。また、痛みが起きるでしょう。適度な運動を」と、ドクター。
腰に巻くサポーターを頂きました。
まあ、痛みの原因が分かって良かったです。
83歳、老化現象は当然です。
なんとか、長持ちできるように無理をしないでいくとしましょうか。