












その音に混じって老いへの足音も聞こえてくる。
春の足音は希望へと向かっている。
老いへの足音は・・・、何処へ向かっているのか?
諦め?
否、希望へと繋いでいこう。
83歳の親方、今年に入って足腰が急速に衰えてきた

散歩の途中で、歩行困難に陥ったのだ

病院で、頭から足まで検査して頂いた。
だが、歩行困難が起きる原因は分からずじまいだ。
次は腰痛で起き上がれなくなって3日寝込んだ

これは、腰の骨が老化で変形したせいだった。
歩幅が狭くなってきた事は数年前から感じていた。
足を鍛えようと、散歩に誘っても嫌な顔

思い起こせば、何処へ行くにも車

車大好き人間だ。
昨年、4月~5月に入院手術をした。
それに、10年に及ぶ前立腺ガンの治療。
10種類以上の薬を服用。
これらが絡み合って、足腰の筋肉が衰えてきたのだろうか。
あくまで、素人考えだか。
本人も、今更だが、足を鍛える気になった

大体、家の周りを30分程度の散歩だ。
先日は、近くの公園まで行ってくると家を出た

私の足だと往復40分、親方だと、休憩を入れて1時間と予想した。
だが、いつまで経っても帰ってこない。
迎えに行こうとも思ったが、色々なルートがあるので、待つ事にした。
1時間半経って電話が掛かってきた。
まだ、公園だがこれから帰ると。
それから、また、時間の掛かる事。
雨まで降ってきた。
薄暗くなって、親方、へろへろになって帰ってきた

よ~く、話を聞いたら、公園近くのD2に入って、店内をウロウロしていたそうだ。
帰り道の事まで計算に入れていなかったらしい。
すっかり、足が疲れて、休み休み帰宅したというわけだ。
幼稚園の子供より、始末が悪い。
息子が子供の頃、遊びすぎて暗くなってから帰ってきたものだ

そんなこんなで、親方、介護予防、要支援の申請をして、
足腰の筋肉を鍛えるリハビリを受けたいと言い出した。
このままでいくと、車椅子生活になる危機感を持ったようだ。
妻の私も、腰痛持ち、負担を掛けないようにしなければと言う。
何という有難いお言葉。
夫婦で支え合っていきましょうね。
積極的にリハビリしょうとする気持ちは賛成だ。
前向きに、老いと向き合っていかなければならない。
最近、老後の事を真剣に話す事が多くなった。
そして、今のうちに断捨離しましょうとハッパを掛けときました


物を捨てられない親方に。