記憶のどこかで水仙とつながりがあるこの花は、小学生の時住んでいた堺市の木造平屋住宅の庭にあったものだ。水仙の球根に混じっていただいたものらしい。淡いピンクでなんとも可憐なこの花が気に入っていたので、住宅を鉄筋アパートに建て替えたときも鉢植えにして育ててきた。そんなわけで、河内長野市に移るときも持って来た。今はこれだけしかないが良く育って来たものだ。残念なのは開花時期が短くてすぐすぼんでしまうことだ。繁殖力もなく増えずこれだけしかない。切り花にもならないし、名前も知らないこの花が多分自分のそばに一番長くある花ではないか!なぜだろう?と記憶をたどると、堺の木造の時に父がこの花を引き抜こうとしたことがあったが私は止めた。子ども時代の自分が唯一守った花という記憶がどこかにある。
この花の儚さと可憐さが少年時代の追憶へと誘う。
この花の儚さと可憐さが少年時代の追憶へと誘う。