かつて家具工場に勤務していた時には、いつも決まった木材を使っていたので、私にとって馴染みのある木材はほんの3~4種類です。
自分で工房を始めてからは様々な種類の木材を集めて、試しに小物を作るのが楽しくてたまりません。
特に赤っぽい、または紫っぽい色の木材が私は好きです。
今年、パドックという赤っぽい木材を購入しました。
6月頃、試しに座板をパドック、脚をタモでスツールを製作しましたが、タモの匂いが少し気になったので、販売せずに自宅で保管していました。
11月、涼しくなってタモの匂いも気にならくなり、久しぶりにイベント出展があったので、このスツールを持っていくことにしました。
その際、ホコリよけのために被せてあった布を外したら、なんと、座板に白くフワフワしたものが生えていました!
臭いのが終わったら今度はカビか・・・?
凹みました。
でも、保管の条件は悪くなかったので、この木に特有の何かがあるのかもしれない、と思い調べてみました。
やはりそうでした。
白いフワフワの正体は、豆科の植物に現れる結晶で、その成分は「サポニン」だそうです。
サポニンは拭き取れば問題ないとのことで、安心しました。
これは同じ豆科の花梨にもよく見られる現象のようです。
そういえばパドックを削っているときに、花梨と同じ匂いがするな〜と思いました。
色も似てます。
タモの匂いといい、パドックの結晶といい、ネットのおかげで原因を知ることができてありがたいです。
便利な時代ですねー。
ちなみにスツールは売れなかったので、また自宅で保管しています。