事業縮小のため解雇。
え゛っ。
私は要らない人・・・?
脂が乗ってるなんて勘違いも甚だしい、大バカ者でした。
でも、まぁ、何事も経験。
いつか、これをネタにできる日が来るさ。
そう思ってはみたものの、
やはり解雇の2文字は少々インパクトが強く、ショックでした。
まだまだ教えて欲しいことは山のようにありました。
水屋箪笥を作れないまま会社を辞めることになったのが、今でも一番の心残りです。
2009年6月、無職となりました。
マイケル・ジャクソンが亡くなり、家でワイドショーにくぎ付けでした。
7月。完全失業率は過去最悪の5.7%。
ハローワークでは、相談員のおっさんから、私の経歴のダメ出しを受けました。
このおっさん、見る目がないに違いない。
8月。ある朝、震度6弱の地震で目覚め、ついにこの日が来たかと、飛び起きました。
我が家は無事でした。
家具を固定していて良かったと思いました。
この規模の地震にしては全体的に被害は小さかったようです。
工場は大丈夫かなぁ…と気になりましたが、解雇されたショックが尾をひき、結局、見に行くことも連絡することさえもしませんでした。
9月。
家具工場での求人はほとんどなく、あってもフラッシュ加工がメインなので私の希望とはちょっと違い、ようやくみつけたアンティーク家具の修復工場に応募するも書類選考で落ちました。
きっとこの仕事には縁がなかったんだな、と、家具工場への就職は諦めました。
そして、新聞の求人広告でみつけた家具製造とは全く関係のない会社に就職が決まりました。
この会社は面接のときに、私の経歴を面白がってくれました。
ハローワークの見る目なしのおっさんとは違うのだ^^。
11月。木工への未練を絶ち切って、その会社で働き始めました。
前年の指物講習の課題作。
これが最後の指物講習になろうとは、このときは知る由もなし。