財部剣人の館『マーメイド クロニクルズ』「第一部」幻冬舎より出版中!「第二部」朝日出版社より刊行!

(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見て来ました

2012-03-31 17:22:41 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 というのが、はずかしいほど「旅するマーメイドの神話」の執筆が遅れていてすいません。まだ第三部第2章序盤ですが、少しずつ進んでいます。第二部はほぼ丸一年かかったのですが、第一部は一夏で書き上げたことは、ここまでお読みになった皆さんならご存知の通り。でも、「どうやって第一部をそんな短期間で書いたんだっけ?」と考えてみたら、書きやすいエピソードからバラバラに書き始めて、後からつなぎを考えて最後に一編の作品にしたというプロが聞いたら、卒倒しそうなやり方でした(笑)。でも、開きなおってそのやり方にしてみたら、また書けるようになりました。村上龍さんが、昔、たしか『コインロッカー・ベイビーズ』のあとがきか何かで、長編が書けないのなら、短編小説を書き連ねるような書き方しかないと吐露していらしたのを思い出しました。最初の設定の部分を書き上げると、それからは調子がよくなるので(はずなので?)もう少し再開まで、お待ちください。

 昨日は、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見て来ました。

     

 男社会のダメさが繰り返し描かれていましたが、たしかにと納得! でもサッチャーの晩年の孤独も繰り返し描かれていて、ちょっと見ていてツライ。主演のメリル・ストリープがアカデミー主演女優賞の受賞の話題性と、私の好きな戸田奈津子さんの字幕で満足しました。


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「ライアーゲーム」の世界

2012-03-10 01:17:16 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです。

 「ライアーゲーム」は、テレビの初期シリーズと前作の映画「ザ・ファイナルステージ」を見ただけで、マンガ好き・映画好きのアヴァンにしてはめずらしく原作は読んでいません。でも、松田翔太君の「秋山深一」ははまり役になりましたね。思わず買ってしまったプログラムの表紙は、画像と同じですが、それにしてもきれいだなと変なところで関心してしまいました。

 先日、「ベルセルク」特集を組んだFinancial Japanが、今度は「ライアーゲーム -再生-」を特集しています。私の昨日のコメントのように悲観的だったりシニカルではなく、戦略的思考としてライアーゲームを捉えようとしているみたいです。

     

 ゲームセオリーは、いつか「旅するマーメイドの神話」でも使ってみたいと思っているのですが、なにしろ理解がむずかしい! 入門書をうたっている本を何冊読んでも、「囚人のジレンマ」とか基本理論の理解だけで終わってしまいます。ですが、『最も美しい数学 ゲーム理論』(文春文庫)だけは読み物としてもおもしろいし、少しだけ分かりました。特に、映画「ビューティフルマインド」のモデルになった現代のゲーム理論を作った数学者ジョン・ナッシュが、どれだけ天才かということはよ~く分かりました。これまでは本当に競争的関係にある双方の均衡が取れるポイントなんて、本当に数量的に予測できるの?と思っていたのですが、有名な「ナッシュ均衡」は複数の均衡点があると知り、一気に納得しました。さすがノーベル賞!と心の中で土下座してしました(笑)。大学院に入るときのアドバイザーのナッシュの推薦状が、一言"This man is a genius."とだけ書いてあったというのは格好良すぎます。秋山深一は、推薦状を通常、必要としない日本の大学院に行ったらしい(?)ですが、もしもアドバイザーが彼の推薦状を書くなら、どんなことを書くのカナ~とか考えてしまいました。


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私たちはすでに「ライアーゲーム」の中にいる?

2012-03-08 20:13:50 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです。

 昨日、映画「タイム」を見て来たという話を書きました。「タイム」は、「時は金なり」("Time is (as valuable as) money.")という比喩を、文字通りにした現実を描いたSFでした。実は、映画「ライアーゲーム-再生-」を今日、見てきました。

     


 今の政治を見ていると、まるで比喩の世界「タイム」の合わせ鏡にように、私たちはすでに「ライアーゲーム」の現実の中にいるのではないかと考えてしまいました。こんな感じ?

前々回の衆院選前
国民「K首相、構造改革がんばってください!」
K首相「ありがとう。『改革なくして回復無し』。キーワードは『郵政選挙』。それ以外は覚えちゃダメ・・・じゃなくて、覚えなくてなくていいからね」
選挙後
国民「郵政民営化だけしか改革しないんですか?」
K首相「『郵政民営化こそ改革の本丸』
国民「それに、全然、経済が回復しないのですが・・・」
K首相「『痛みの伴う改革』」
国民「でも、痛みがもう限界なのですが・・・」
K首相「『自己責任』」
国民「それを言うなら政治家にも、自己責任ありませんか?」
K首相「地方交付金もODAも、ちゃんと減らしてますよ。社会福祉だけで今後は毎年9000億円ずつ支出が増えるんだから。でも、私の在任中は消費税増税はいたしません。議論もしません! ただし、住民サービスは皆さんが『お願いですから増税してください』というまで確実に低下しますからね。住民サービスには、財源が必要なんです。でも、増税はイヤなんでしょ? 」
国民「ですから、必要なお金を減らすんじゃなくて、その辺はムダを排除することでなんとか・・・」
K首相「政治はロマン。人生いろいろ。もうそろそろこの職にもあきたのでやめます。後は、息子に後を継がせて・・・でも、J党はちゃ~んとぶっこわしたでしょ?」
国民「そんな実績を誇られても・・・」

前回の衆院選前
国民「J党は、もう制度疲労をおこしてます。がんばってください!!」
H党首「ありがとう。キーワードは『政権交代』。それ以外は、マニフェストだけ読んどけばいいから」
選挙後
国民「あの~、マニフェスト全然進まないのですが・・・」
H首相「大幅な歳入欠陥で、予定がくるいました」
国民「マニフェスト通りがムリなら、修正案を出していただけませんか?」
H首相「何を言っているですか? マニフェストを『信任』して入れてくれたんでしょ? 修正したら変でしょ」
国民「でも状況が変わったら変わったで、対応できるのがプロフェッショナルというものじゃないんですか。それじゃまるでアマチュアじゃないですか。わたしたちは全面的な『信任』を与えたわけじゃなくて、将来への『希望』をこめて入れたのですが」
H首相「『希望』って何?」
国民「予算を大幅に組み替えてくれるとか、ムダを削減して財源を作ってくれるとか・・・国民の『生活が一番』だったんじゃないんですか?」
H首相「でも、政権交代という皆さんの希望はかなったわけだし・・・」
国民「政権交代って入り口のはずじゃ・・・」

 答えは、どこにあるのでしょう? 現在、与党、筆頭野党、第三政党、マスコミ。すべてが無責任で議論が前に進んでいかずに、罵り合いと責任のなすり合いが続いています。「ライアーゲーム」シリーズのお約束のように、最後にみんなが平等に損をしてもベストの答え「ウィン・ウィン・ゲーム」になる負担と見返りのバランスを政策論争しないと、この国は最悪に行き着くと思います。その意味で、あのエンディングは深いと思います。現実では、秋山深一を求めることはできないわけで、公的ディベートとディスカッションを政治家にさせて、メディアが報道と検証をした上で、国民がきちんと選挙後もさまざまな形で政治参加をしていかないとダメなのだと思います。どこの政党に入れても、誰に入れてもよいので、若い人も必ず選挙に行きましょう! 


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映画「タイム」を見て来ました!

2012-03-07 15:59:43 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです。

「旅するマーメイドの神話」第三部ですが、ようやく第1章執筆が終わりました。設定がなかなか決まらず苦労しましたが、今度は時間が取れずに苦労しています。といいながら、また昨日、映画を見に行ってしまいました。ア~。
 予告編の出来がよかったので迷っていた(?)「タイム」に行きました。というのは、期待しないで行くとけっこうおもしろいのに、期待が高すぎるとアラッ!という映画も多いからです。でも「タイム」は、はまりました! 特に、"Don't Wast Your Time."(お前の時間をムダにするな)ではなく、"Don't Waste My Time."(俺の時間をムダにするな)というセリフはシャレていました。くわしは、映画をご覧くださいませ。


     


 映画の内容は「近未来SF」プラス「資本主義社会批判」プラス「ボニー&クライド」で、もしもハリウッドが「カイジ」をSF映画としてリメイクしたら、こんな感じかなとか思いました(なんのこっちゃ!?)。映画館は都内某所だったのですが、最後の方で騒音が10数分続いてずっと効果音だと思っていたら、なんと単なるエアコンの不調でした(笑)。でも観客全員がご招待券をもらえたので、前回、ずっとトイレに行きたくて集中できなかった「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」をまた見てしまいました。前回すごいと思ったオープニングのレッド・ツェッペリンの「移民の歌」のカバー、ストーリーを知った上でじっくり見たらさらによかったです。DVDが出たら買うつもりでしたが、大画面で見たかいがありました。


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