5
「彼女とどんな会話してたの?」
純がメニューを見ながら聞いてきた。
「最近あったおもしろいことや気の合う話かな」
僕もメニューを手にして、コップの水を口にした。
「お前、まだわかってないみたいだな」
「どーいうこと?」
あれから、まだ一週間しか過ぎていない。
傷は癒えていない、僕の心にはとも子が存在していた。
当然のようにとも子からの連絡はない。
僕からはしないだろうし、相手からも来るはずがない。
失くしてから気づくことはたくさんある。
喪失感から生まれるものは形にならない。
深く心の奥底でへばりついてしまっている。
唯一の親友の純と街のラーメン屋に寄った。
今までの経緯を話した。
それを聞いた純は変わらずの口調で話し出した。
僕はコップの水滴をナプキンで拭いていて終始、落ち着きがなかった。
でも話はちゃんと耳に届いていた。
「彼女は質問するってのは、お前とこのまま付き合ったら、どうなるか考えてんだって。その彼女は結婚寸前までいって、駄目だったんだろ。その人はいまがよければいいっておもうんじゃなくて、もっと先のことが知りたいからお前に質問をたくさんしてんだろ。対応一つにしてもそうだ。お前は彼女に本音でぶつかってる?合わせてばかりじゃ、あっちはいつまでもお前のことがわからないままでいるだけだぞ。不安に感じているからきくんじゃん。年下だからとか、仕事していないからわからないとか。あっちが聞きたいのはそんなんじゃないんだって。」
注文したラーメンが二つ届いた。
ゴマの独特の香りが漂ってきた。
「名前をあだ名で呼んだってお前が変わらない限り、かわらないでしょ」
割り箸を割ると、バチンと音が鳴った
「自分の内面的な部分を出さないで、付き合うことは出来ないよ」
純は麺を丁寧にとり、息を吹きかけた。
僕は嫌いなメンマを端に寄せた。
「あと、お前『まぁ、いいか』ってよくいうじゃん」
僕は何かとまぁ、いいかが口癖のように言う。
トモと電話するときは頻繁に使うことがあった。
何度かそこをトモに突っ込まれたときがる。
「何がまぁいいかなの?」と聞かれたので、いつも笑ってごまかしていた。
「別にまぁいいか」と自分のどこかで留めていたのかもしれない。
純は話を続けた。

「彼女とどんな会話してたの?」
純がメニューを見ながら聞いてきた。
「最近あったおもしろいことや気の合う話かな」
僕もメニューを手にして、コップの水を口にした。
「お前、まだわかってないみたいだな」
「どーいうこと?」
あれから、まだ一週間しか過ぎていない。
傷は癒えていない、僕の心にはとも子が存在していた。
当然のようにとも子からの連絡はない。
僕からはしないだろうし、相手からも来るはずがない。
失くしてから気づくことはたくさんある。
喪失感から生まれるものは形にならない。
深く心の奥底でへばりついてしまっている。
唯一の親友の純と街のラーメン屋に寄った。
今までの経緯を話した。
それを聞いた純は変わらずの口調で話し出した。
僕はコップの水滴をナプキンで拭いていて終始、落ち着きがなかった。
でも話はちゃんと耳に届いていた。
「彼女は質問するってのは、お前とこのまま付き合ったら、どうなるか考えてんだって。その彼女は結婚寸前までいって、駄目だったんだろ。その人はいまがよければいいっておもうんじゃなくて、もっと先のことが知りたいからお前に質問をたくさんしてんだろ。対応一つにしてもそうだ。お前は彼女に本音でぶつかってる?合わせてばかりじゃ、あっちはいつまでもお前のことがわからないままでいるだけだぞ。不安に感じているからきくんじゃん。年下だからとか、仕事していないからわからないとか。あっちが聞きたいのはそんなんじゃないんだって。」
注文したラーメンが二つ届いた。
ゴマの独特の香りが漂ってきた。
「名前をあだ名で呼んだってお前が変わらない限り、かわらないでしょ」
割り箸を割ると、バチンと音が鳴った
「自分の内面的な部分を出さないで、付き合うことは出来ないよ」
純は麺を丁寧にとり、息を吹きかけた。
僕は嫌いなメンマを端に寄せた。
「あと、お前『まぁ、いいか』ってよくいうじゃん」
僕は何かとまぁ、いいかが口癖のように言う。
トモと電話するときは頻繁に使うことがあった。
何度かそこをトモに突っ込まれたときがる。
「何がまぁいいかなの?」と聞かれたので、いつも笑ってごまかしていた。
「別にまぁいいか」と自分のどこかで留めていたのかもしれない。
純は話を続けた。
