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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

さいたま国際芸術祭2020⑥

2020-11-16 18:47:14 | アート鑑賞
テーマとその問いかけ方として、とても面白いと思ったのが篠田太郎さんの作品。

『ニセンニジュウネン』



区役所の窓口であったであろう場所にたくさんの山。
山に近づいてみると、かすかにサラサラという音がします。
そう。
天井から少しずつ砂が降り積もっているのです。

2階の『クレマチス』の作品近くの窓からのぞくと、その仕掛けが見られます。



このフロアにかかっている看板を見ると、「福祉課」「高齢介護課」「児童福祉課」など・・・。
まさに今問題になっていることばかり。
問題はずっと前から存在していて、それは少しずつ堆積して今に至る。
そんなことが視覚化されているようでした。
「問題は後回しにしちゃダメだよ。」
と言われるより、ずっと説得力のある空間でした。



ところで、現地でお会いした方からお聞きしたのですが・・・
この山は会期中にかなり成長しているようなのです。
確かにその方が会期はじめに撮った写真と見比べてみると一目瞭然!!
会期はじめにも観なくちゃいけない作品だったか~!!
そういえば相談室からは砂があふれちゃってますものね。

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