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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

原美術館ARCの開架式収蔵庫ツアー

2024-01-07 09:29:16 | アート鑑賞
この3連休を最後に冬期休館に入ってしまう原美術館ARC。
毎年この時期にはメンバー限定の開架式収蔵庫ツアーがあり、今回も予約しておきました。



少し早めに到着。
のんびり作品を観て待つことにしました。
ちなみに原美術館ARCはずっと写真撮影禁止の美術館だったのですが、最近ギャラリーBに限って撮影OKになっています。




蜷川実花《PLANT A TREE》

今回の展示の中でいちばんのお気に入り。
目黒川で散っていく桜の写真。
以前觀海庵でも展示されていたことがあったのですが、その時よりも作品数が多いです。
当時プライベートな理由で傷心していた蜷川さんが、3時間もの間撮影し続けたというこちらの作品。
見る度に泣けてくるんですよね。
そして今回このギャラリ-Bでは奈良美智さんの映像作品がエンドレスで流れていて、そのBGMとの相乗効果でさらに泣けてくる。


佐藤時啓《♯64》

佐藤さんのこの写真シリーズも大好き。
長時間動いていなかった部分だけが光として残る。
行動をトレースしているよう。
やっぱり解像度の高い写真作品は良いですね。

収蔵庫ツアーは11時から。
インフォメーション前には10人前後の人が。
収蔵庫ツアーは作品への影響を抑えるため、毎回10人前後の人数なのだそうです。
今回のツアーはメンバー限定。
開架ラックの作品を全て出して解説してくださったり、3月からの展示の情報があったりと充実の内容でした。
特に興味深かったのは今回の地震を受けて、地震と美術品収蔵のお話。
平面作品を展示するフックですが、大きな地震が来ても作品が飛び上がってしまわないような工夫がされているそうです。
特に気を遣うのが立体作品の展示だそうで、お客さんと作品の安全をどのように考えていくのか毎回頭を悩ませているのだとか。
確かにすぐに壊れてしまいそうな立体作品、たくさんありますよね。

そして今回涙が出るほど嬉しかったのが、品川のあの作品との再会。
大好きな作品だったので品川の原美術館がなくなってしまうときショックだったんですよね。
まさか再現されていたとは!!
メンバーの中には感極まって泣いている方もいらっしゃいました。
いや~、これは泣きますよ。嬉しすぎる!!

あと個人的に嬉しかったのは、開架ラックの説明の際にジャクソンポロックの作品が観られたこと。
先日「エスパス ルイ・ヴィトン大阪」でシモン・アンタイの個展を観てきたのですが、シモン・アンタイはジャクソンポロックの影響を強く受けていたとのこと。
そういえば原美術館ARCにジャクソンポロックの作品なかったけ?
ってことで、収蔵庫で本物が観られたのでした。
収蔵庫だと展示室に飾ってあるときより間近で作品を観ることができるんですよね。

原美術館ARCのメンバーになってもう3年になろうとしていますが、このような貴重が体験ができるのが本当に嬉しいです。
3月からの展示も楽しみ。




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