ご存じ吉本ばななの確かデビュー作。
私はなんとなくこの著者の本は読む気がしなくて(名前がセンス悪いでしょう、ばななって何よ、って。)読まなかったんだけれど、今回なんとなく読んでみる気になった。
読み始めは特にたいしたことないじゃん、と思っていた。
文体が素晴らしいわけでもない、こんな言葉があるんだ~と新しい発見になるような脳を刺激するものがあるわけでもない、いわゆる女子大生の書いた本だな、と思っていた。
…のに!
「キッチン」「満月」と読んで、読み終わってみると、何か胸にしんみりと存在するものがあった。なんだ、これは?
おまけに!
その次の「ムーンライト・シャドウ」を読んだときにゃ、涙がこぼれそうになった。息子も娘もすぐ隣で本を読んでるので、必死でこらえたくらいだ。
美しい文体だけが、良い作品なのではないのだとあらためて思った。
この3編の物語は、身近にいる大切な人を亡くした人たちの、心の葛藤や、その苦しみや困難を乗り越える過程などが主題となっている。
「死」を扱うことで、逆に読者に生きる勇気を与えている。
また登場人物を通して、人間は生きる底力のようなものを元々持っているのだ、と知らせてくれる。
なかなかおもしろかった。
やっぱり作者の名前が好きとかキライとかで選んじゃだめね~。
私はなんとなくこの著者の本は読む気がしなくて(名前がセンス悪いでしょう、ばななって何よ、って。)読まなかったんだけれど、今回なんとなく読んでみる気になった。
読み始めは特にたいしたことないじゃん、と思っていた。
文体が素晴らしいわけでもない、こんな言葉があるんだ~と新しい発見になるような脳を刺激するものがあるわけでもない、いわゆる女子大生の書いた本だな、と思っていた。
…のに!
「キッチン」「満月」と読んで、読み終わってみると、何か胸にしんみりと存在するものがあった。なんだ、これは?
おまけに!
その次の「ムーンライト・シャドウ」を読んだときにゃ、涙がこぼれそうになった。息子も娘もすぐ隣で本を読んでるので、必死でこらえたくらいだ。
美しい文体だけが、良い作品なのではないのだとあらためて思った。
この3編の物語は、身近にいる大切な人を亡くした人たちの、心の葛藤や、その苦しみや困難を乗り越える過程などが主題となっている。
「死」を扱うことで、逆に読者に生きる勇気を与えている。
また登場人物を通して、人間は生きる底力のようなものを元々持っているのだ、と知らせてくれる。
なかなかおもしろかった。
やっぱり作者の名前が好きとかキライとかで選んじゃだめね~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます