(Wed)
本の整理をしていて昔の冊子から目に留まった文章より引用です
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小倉広氏の心理学コラムより
アドラーは、「今の状況を変えたい」と相談に来るクライアントに対して
あるユニークな対応をしました。
それは、三つの面に以下のような言葉を書いた三角柱を用意し
「今からどの話をしますか?」と事前に確認する、というものです。
三つの面には、それぞれこう書いてあります。
「ひどいあの人」「かわいそうな私」「これからどうする」です。
精神科医のアドラーを訪ねた患者のほとんどは、事前に何も伝えなければ
不平・不満を延々と話します。
「夫が悪い」「会社がひどい」「上司がひどい」。
つまり彼らが語る物語のほとんどは以下の二つに絞られます。
「ひどいあの人」「かわいそうな私」。
生産的とは言えない愚痴のレベルがほとんどです。
そんな時、アドラーは愚痴に付き合いません。
「今からどの話をしたいですか?
『ひどいあの人』『かわいそうな私』『これからどうする』」。
すると、ほとんどの患者が「これからどうする」を選ぶのです。
「ひどいあの人」「かわいそうな私」を選んでも何も問題は解決しません。
愚痴によるその場しのぎでの満足を助長してはいけません。
「これからどうしようか?」この一言だけが未来を変えるのです。
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延々と愚痴を聞かされる側も大変に感じます。
未来を変える”一言”が解決策のようですね