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毎日jp(2018年5月20日)【もとをたどれば】より引用です
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パナソニック 音をあまねく世界中へ
今年3月に創業100周年を迎えたパナソニック。
もともと製品ブランドは創業者の松下幸之助が発案した
「ナショナル(National)」を使用し、社名にも松下の名が入っていた。
ナショナルは1927年に発売した新製品のランプから導入された。
国民の必需品になってほしいとの期待を込めて
「ナショナル(国民の)ランプ」と名付けたという。
パナソニックが登場するのは55年。
輸出用スピーカーに使われた
「Pan(汎(はん)、あまねく)」と「Sonic(音)」を
組み合わせて「創りだす音をあまねく世界中へ」との思いを込めた。
61年からは米国で販売する製品全てのブランド名をパナソニックに。
「ナショナルは米国で既に商標登録されていた」(広報)という事情があった。
その後、国内製品にも使われるようになる。
2008年には社名を松下電器産業から、国際的に知られたパナソニックに変更した。
ブランドも併せてパナソニックに統一し、約80年にわたって親しまれた
ナショナルブランドは姿を消した。
ただし、中国のグループ会社は社名の漢字表記に松下の名を残している。
中国側に請われ、他に先駆けて87年にブラウン管の合弁工場を北京に設立。
今でも「松下」が浸透している。
今年3月には大阪府門真市の本社敷地内にパナソニックミュージアムが開館した。
同社のものづくりの歴史や、幸之助の生涯を学ぶことができる。
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