新作と日本神話

(Fri)
ART-Meterさんに11月19日（木）、新作の「熊野古道～導き～」が
掲載予定です
再びSMサイズの小品でアクリル画です。
よろしかったらご覧頂けますと嬉しいです

熊野古道シリーズ、第4作目です。
今回は、八咫烏（ヤタガラス）を古道に加えたいなって思って
カラスなのですけれど、金色ヤタガラスにしました

日本神話で神武天皇を熊野国から大和国まで案内したとされる導きの神、八咫烏。
この神話からイメージして、壺装束に市女笠の女性を無事に案内する八咫烏、という
構図で描きました

　　　　

「みえ東紀州の民話」この本を親戚のおじさまに頂いたのは15年ほど前です。
参考文献を元に、おじさまを含めて7名が書き起こし編集して
三重県が企画・発行された本

おじさまは熊野古道研究をされ、町史の著書など発行、
県の文化賞受賞されたりと地域貢献されてました。
最近、もう一度読みたくなって本を開きました
不思議な話や怖い話、ゆかいな話など、熊野に伝わる36話が
詰まっています。



表紙絵や挿絵がなんとも味があってとっても民話と合ってます
アニメ「まんが日本昔ばなし」が彷彿と
今、検索してみますと県内のイラストレーター、故・杉坂 董氏の
イラストであったと判りました。

36話のうち「次郎明神社」という尾鷲の民話に
イツセ、ミキイリヌ、イナビ、イワレヒコという四人兄弟が登場してました。
熊野から大和の地に入ったイワレヒコこそが、
神武天皇だったと伝えられている、と。

話が変わって、9月の連休に母と会ったとき、
母の旅話をいくつか聞かせてもらいました

印象深かったのは、道成寺のお話。
そのお寺に伝わるお話として「安珍と清姫の悲恋物語」を聞きました。
僧に恋した女の子の情熱が凄くて怖いお話でした
道成寺の和尚さんは面白可笑しく語ってくれたそうです

それを聞いて思い出したのが、「振袖火事」と言われる明暦の大火。
こちらも僧に恋した女の子に纏わる怪談話で怖いお話だったな～と

またお話は戻って、安珍清姫物語をネット検索すると
道成寺サイトに物語の絵ときページがありました。
最後まで拝読すると
2人は「熊野権現と観音菩薩の化身だった」とあって
またまた驚き
人間への戒めのよう。

このような伝記の経緯、先程の八咫烏が登場する古事記など
日本神話に最近とても興味があります
ずっとギリシャ神話が好きだった反動かも