(Thu)
解剖学者・養老孟司先生の毎日jpコラムより引用
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◆好き嫌いは、どうして?
嫌いな食べもの、ありますよね。そのかわり好きなものもあるでしょ。
子どものころ、私はニンジンが嫌いでした。
嫌いなのに「好き嫌いはいけません」としかられました。いまは平気です。
どうして好き嫌いがあるのでしょうか。その根本は脳にあります。
脳の中には特別な場所があって、そこが好き嫌いを決めています。
たとえば、そこをこわせば、好き嫌いがなくなります。
でも、なくなったからといって好き嫌いする理由がわかるわけではありません。
脳のその場所が、何をすると何がどうなるのか、全部はわからないでしょ?
好き嫌いは理屈じゃあない。それはだれでもわかっています。
では、理屈じゃないものを理屈で説明できるんでしょうか。
私は虫は好きですが、クモは嫌いです。
虫と似たようなものだけど、クモはダメ。
小さいクモならいいけど、大きくなると特にイヤ。
でもヘビは平気。人はクモ嫌いか、ヘビ嫌いに分かれます。
クモ嫌いはヘビが平気で、ヘビ嫌いはクモが平気。
動物の好き嫌いはだいたい1グループに決まっていて、
何か嫌いなものが決まると、あとは大丈夫なのかもしれませんね。
園児だと、あまりそういう好き嫌いがありません。
はっきりした動物の好き嫌いは小学生のころに決まるようです。
何かきっかけがあるはずですが、それを覚えている人は少ないでしょうね。
虫なんて、全部嫌い。それは少しこまりますね。
もうちょっと細かくなりませんか。
ニンジンが嫌いだったと書きましたけど、
ニンジンのお漬物なら食べられたので、自分でビックリした記憶があります。
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不思議
私もクモが苦手ヘビは大丈夫
そういえばBカフェマダムは「ヘビ」って言葉を聞くだけで
鳥肌が立つって言ってて、クモは全然平気だ~
***************************************
子供新聞より養老孟司先生のコラムを抜粋
◇虫から教わったこと
虫って、いろいろな環境の中で生きています。
虫を追って日本中を歩き回りましたが、それぞれに異なる自然状態や
地域性があります。人間も含めて、生き物同士の関係が
分かってきます。
私は人間は二つの関係の中で生きていると思っています。
一つは人間に関する人事の関係、
もう一つは自然との関わりによる花鳥風月の関係。
健全な生活を過ごすにはこの二つのバランスが必要なのに、
最近の子どもたちは人事の方に偏っている。
だからいじめがあって、自殺したりしてしまう。
その点、自然の世界を知っていると楽です。
自然は人間社会に対しては中立ですから、
人間関係で嫌なことがあっても、自然の楽しみを知っていれば、
つらさも半分になる。
友達とけんかしても、先生に怒られても、
虫の顔を見れば、あっという間に収まります。
◇子どもたちの「参勤交代」
二つのバランスを保つために唱えてるのが「参勤交代」。
江戸時代、地方の大名は定期的に江戸と地元を行き来し、
それによって商品や文化の流通が生まれ、
経済が活性化しました。
今の子どもたちも都会の子は田舎へ、
田舎の子は都会に一定期間、留学することで
お互いのよさを知ることができるのです。
今では田舎の子の方が外で遊ばないように
なっているかもしれませんが、しばらく子どもをゲーム機がないような
世界に置けばいいんです。
最初はぼーっとするかもしれませんが、そのうち自分で外で遊ぶようになりますよ。
その環境はまだまだ、残ってます。
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『つらいコトがあってもその世界だけが全てって思わないで。
他に目を向けるといろいろな居場所も見つかるヨ』って子供たちに
エールを送ってくれている文章だと感じました
解剖学者・養老孟司先生の毎日jpコラムより引用
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◆好き嫌いは、どうして?
嫌いな食べもの、ありますよね。そのかわり好きなものもあるでしょ。
子どものころ、私はニンジンが嫌いでした。
嫌いなのに「好き嫌いはいけません」としかられました。いまは平気です。
どうして好き嫌いがあるのでしょうか。その根本は脳にあります。
脳の中には特別な場所があって、そこが好き嫌いを決めています。
たとえば、そこをこわせば、好き嫌いがなくなります。
でも、なくなったからといって好き嫌いする理由がわかるわけではありません。
脳のその場所が、何をすると何がどうなるのか、全部はわからないでしょ?
好き嫌いは理屈じゃあない。それはだれでもわかっています。
では、理屈じゃないものを理屈で説明できるんでしょうか。
私は虫は好きですが、クモは嫌いです。
虫と似たようなものだけど、クモはダメ。
小さいクモならいいけど、大きくなると特にイヤ。
でもヘビは平気。人はクモ嫌いか、ヘビ嫌いに分かれます。
クモ嫌いはヘビが平気で、ヘビ嫌いはクモが平気。
動物の好き嫌いはだいたい1グループに決まっていて、
何か嫌いなものが決まると、あとは大丈夫なのかもしれませんね。
園児だと、あまりそういう好き嫌いがありません。
はっきりした動物の好き嫌いは小学生のころに決まるようです。
何かきっかけがあるはずですが、それを覚えている人は少ないでしょうね。
虫なんて、全部嫌い。それは少しこまりますね。
もうちょっと細かくなりませんか。
ニンジンが嫌いだったと書きましたけど、
ニンジンのお漬物なら食べられたので、自分でビックリした記憶があります。
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不思議
私もクモが苦手ヘビは大丈夫
そういえばBカフェマダムは「ヘビ」って言葉を聞くだけで
鳥肌が立つって言ってて、クモは全然平気だ~
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子供新聞より養老孟司先生のコラムを抜粋
◇虫から教わったこと
虫って、いろいろな環境の中で生きています。
虫を追って日本中を歩き回りましたが、それぞれに異なる自然状態や
地域性があります。人間も含めて、生き物同士の関係が
分かってきます。
私は人間は二つの関係の中で生きていると思っています。
一つは人間に関する人事の関係、
もう一つは自然との関わりによる花鳥風月の関係。
健全な生活を過ごすにはこの二つのバランスが必要なのに、
最近の子どもたちは人事の方に偏っている。
だからいじめがあって、自殺したりしてしまう。
その点、自然の世界を知っていると楽です。
自然は人間社会に対しては中立ですから、
人間関係で嫌なことがあっても、自然の楽しみを知っていれば、
つらさも半分になる。
友達とけんかしても、先生に怒られても、
虫の顔を見れば、あっという間に収まります。
◇子どもたちの「参勤交代」
二つのバランスを保つために唱えてるのが「参勤交代」。
江戸時代、地方の大名は定期的に江戸と地元を行き来し、
それによって商品や文化の流通が生まれ、
経済が活性化しました。
今の子どもたちも都会の子は田舎へ、
田舎の子は都会に一定期間、留学することで
お互いのよさを知ることができるのです。
今では田舎の子の方が外で遊ばないように
なっているかもしれませんが、しばらく子どもをゲーム機がないような
世界に置けばいいんです。
最初はぼーっとするかもしれませんが、そのうち自分で外で遊ぶようになりますよ。
その環境はまだまだ、残ってます。
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『つらいコトがあってもその世界だけが全てって思わないで。
他に目を向けるといろいろな居場所も見つかるヨ』って子供たちに
エールを送ってくれている文章だと感じました