(Sun)
先日、TVで放映された『かぐや姫の物語』の録画を鑑賞

少し感想を
一番インパクト大だったのは、淡く水彩画風の味のある絵柄

梅や木蓮の花が咲き出す様子、あざみが揺れ、木の実や瓜が
生ってる自然の風景がとっても美しかった
お爺さん、お婆さんと共に、かぐや姫が都に引っ越したときの
お屋敷の屋敷内の渡り廊下や簾の描写がとても魅力。
キャラと背景が一緒に動いてるような作風がとってもほんわかしていて

神楽とお琴の音にも魅了され
お屋敷内でかぐや姫の教育係のような女性が現れた時、
二人のやり取りの様子が『アルプスの少女ハイジ』の
ロッテンマイヤーさんとハイジのようって懐かしく感じ

大好きだった『アルプスの少女ハイジ』。
この作品も高畑勲氏が関わってましたね
そして、かぐや姫に使えてた侍女ちゃんがなんとも可愛かった

子猫のようで
5人の貴族たちが、かぐや姫に求婚に訪れて。
ここで「竹取物語」のストーリーが一気に蘇った私
会話をしたことがなく、顔も見たこともない人達から
いきなりの求婚、不安になるのは当然のような
皆に無理難題の秘宝を持ってくるように伝えるのだけれど
偽物を本物であるように持参したり、軽い口先だけの言葉だったり…。
真剣に秘宝を探しに行って、命を落としてしまった一人の貴族は
可哀想だった。
その後、登場の帝の方は……
ここでは、心の愚かさのようなことを表したかったのかな(

あと、どんなにステキな着物や御殿があっても
高スペックの方でも心は満たされるものではない…とか(
かぐや姫が子供の頃、山でよく遊んだ仲間たち。
ステマルという男の子は、イノシシから助けてくれたり
ヒーローっぽいなって感じてたんだけれど。
経年の後、再会したかぐや姫と空を飛んでたり夢のようなシーンがあって。
かぐや姫の子供の頃の笑顔が戻っていて嬉しかった

でも…
ステマルさんの子供?が登場。
子供がいて平気でかぐや姫と何処かへ行こうってしてたの!?ってびっくり。
ステマルさん、余りにも軽い口調だったので

ここでは、人間の愚鈍を表してるのかな~(
子供の頃、山をいっぱい走って自然を感じてた
あの頃のふたりがよかった

もう遅いのだけれど。
月からの使者がくるシーンは厳かな雰囲気で。
かぐや姫が使者から衣を羽織られると一瞬で感情が消された様子。
月の使者たちの『無』な感情の様子も魅力だった
あの時のお爺さん、お婆さんが可哀想だったけれど……。
私が幼稚園の時、「竹取物語」の演劇をした思い出があります

かぐや姫が月に帰ってしまうシーンがとても悲しく思ったコト、
覚えていますヨン
かぐや姫は今、月の世界、地球、それぞれのどちらがよかったと
思ってるのかな

面白い映画でした~