ブランドの命の支配そのままに
痛々しくも鈴なりトマト
死にかけていたオクラが息を吹き返したのか本葉が伸び出した。昨夜の土砂降りに心配で眠れなかったのだけど、耐えてしっかりと立っていた。偉い!もう大丈夫だろう。
あきらめなかったのは食いしん坊ゆえ・・。買っては食べられない新鮮な若い実を、朝取りして塩もみポリポリ・・あの美味さにこだわった結果である。
それに今回は二種の種を蒔いたので、その違いも見たかった。まあ、それは初めの種まきに失敗して、やっと生き残った二本が残っているからだけれど・・。
一昨年も去年も簡単に出来たので軽く見ていたが、ほとんど古い土を使った結果、嫌地して種の力で芽は出ても、根を張ることが出来なかったのだ。
双葉でグズグズと命を繋いでいる様子に、鈍い私も失敗に気づいた。遅ればせながら土壌改良剤を脇に入れて介抱してあげたのだ。
それでも野菜を育てることは楽しい。失敗はしたくはないけれど、立ち直ったときの味わいは格別で、毎日、毎日様子を眺めることはまさにペットである。
ご近所さんに教えてもらったり励まされたりも楽しい時・・。相手はプロ並みであり、私は鍬さえ持ったことのない小さなスコップ農家でも・・。
苗を5百円も出して買ったブランドミニトマトは流石で、二本立てにした両枝ともたわわに実を成らせて壮観である。
鉢も土も有り合わせであり、誰がどのように育てても完全なものが出来るのがブランドなのだと・・、今まですべてブランドと言うものに無関心だった私も、納得するばかり・・しかし、なんだか不自然ではある。