電車はバダチョニ (Badacsony) の丘を過ぎると、湖岸から遠ざかり、山峡を通り内陸の町
タポルツァ (Tapolca) に向かう。
まずは、バダチョニ・シグリゲット駅に到着し、ここより電車路線は国道71号線と別れを告げる。
シグリゲット (Szigliget....半島という意) へ行くには、2kmほどであるので徒歩でも充分の距離。
バダチョニ・シグリゲット駅 山頂にそびえる城を目指して国道71号線を進む。
名所案内 ; シグリゲット城(1260~62年に建てられ、17世紀終わりから廃墟になっている(復興中)
城からバダチョニの丘を眺める... 東方角
城からグラーチ山(右)とセント・ジョルジ山(左)を眺める... タポルツァ方角(北)
城からシグリゲット村中心部を眺める(村の人口約930人)... 西方角
お薦めレストラン;城の登り口横にある “Várvendégló” と城の麓にある “Aranypatkó” 両方共、ハンガリアン料理
イベント案内; 毎年9月の最終土曜日にワイン収穫祭りが開催される。
シグリゲット(半島)にもフェリーは来ているので、時間を上手く調整したら、便利な交通手段となるであろう。
発着場からは、バダチョニの丘を望めるビュースポットのひとつである。
電車路線に戻ると、バダチョニ・シグリゲット駅の次がキシアパーティ (Kisapáti) 駅である。
キシアパーティ (Kisapáti) 駅 駅正面からセント・ジョルジ山 (Szt. Gyorgy 415m) を望む。
タポルツァ (Tapolca) に着くまでは、山峡風景が車窓から楽しめる場所である。
車窓の左手には、セント・ジョルジ山と葡萄畑
車窓の右手には、グラーチ山 (Gulács 393m) と チョバーンツ山 (Csobánc 376m 奥サイド)
急行列車M41系は、バラトン湖の玄関口バラトン・アカラッチァ (Balatonakarattya) から1時間25分で
タポルツァ駅に到着した。 全線単線で主要駅付近を複線によって対抗車両とすれ違う。
バラトン湖の旅を続けるのなら、ここで乗り換えである。 オーストリア、イタリア方面へのインターシティは
この駅を経由している。 ここまでの路線、(ブダペスト南駅発~)セーケシフェヒールヴァール~タポルツァ路線
(所要時間2時間)は多くの鉄道マニアに最も人気のある路線である。
急行列車M41系 タポルツァ駅ホーム
左手にグラーチ山、右手にセント・ジョルジ山が望める駅構内
タポルツァの名所;
1. 水車のある池公園 ... 町の中心部にあって市民(16,000人)の憩いと癒しの場。
2. 鍾乳洞 ... 1903年に発見され、町の中心部地下20mの深さで全長5kmの石灰岩の洞窟である・
3. ローマカトリック教会 ... アルパード時代にゴシック様式で創立され歴史は古いが、現在の物は、1757年に
バロック様式で再建された。 詳しくはホームページ「バラトン遍路の旅」を参照下さい。
これで、「バラトンの車窓から」(10)タポルツァは、お終いです。