撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

シエナ(イタリア)の教会

2018-01-19 02:12:48 | 海外生活

シエナってどんな町? 簡単に頭に入れておくと旅行も一層楽しい。

1.トスカーナ州のシエナ県の県庁所在地で、1995年には街全体として世界遺産に

  登録された。 人口は自治体全体で55,000人である。

2.帝政ローマ時代(紀元5世紀頃)にローマとフランス方面とを結ぶ主要街道の

  中間都市で商業、金融、手工業で栄えた。

  12世紀に入って、この地域は自治的な勢力が勃興し、都市国家が各地で生ま

  れるようになり、シエナも13~14世紀半ばにかけて全盛期を迎えた。

  特に金融面では、現在営業をしている世界の銀行で最古の歴史を持つモンテ・

  パスキ銀行は1472年に設立され、ここシエナに本店を構えている。

  1512年にスペイン軍に降伏して、宿敵であったフィレンツェ公国の領地となり、

  シエナ共和国は終焉を迎えた。以後20世紀のイタリア統一を経て、現在に至る。

                           南の郊外から眺めたシエナの街 

<ロケーション>

  

<シエナ市街地マップ>

  

① バスターミナル

   フィレンツェやローマなどからの長距離バスはグラムシ広場が発着点である。

トッツィー通り→クルタトーネ通りを南下するとサン・ドメニコ教会に着く。

② サン・ドメニコ教会 (San Domenico)

    1262~1265年にゴシック様式で建てられ、1531年の火災の後に再建された物が現存。

 

 教会内部 

  

 

サン・ドメニコ教会からドゥオーモを眺めながら坂を下っていく。

 

③フォンテブランダの泉 (Fontebranda)

 ドメニコ教会の真下に、シエナで最も古い水道がある(1246年に完成)

 

  まだ水が悠々と厳かに生きており、中世が偲ばれる。

 

フォンテブランダを、ちょっと登った所に守護聖人の聖女カテリーナの生家と礼拝堂がある。 

④ サンタ・カテリーナの生家 (Casa di Santa Caterina)

 

     礼拝堂; もとは台所だった為に「台所の礼拝堂」と呼ばれている。

  

 

聖女カテリーナの生家から右の脇道を行くとドゥオーモ広場に出る。

⑤ ドゥオーモ(大聖堂)広場 (Duomo)

1179年に、これまで有ったサンタ・マリア大聖堂の所に再建され、その後増築を重ねた。

 

   正面真ん中の扉

  

 

  ドゥオーモの正面両端に立つシエナの紋章「双子を育てた雌狼」像を載せた柱。

  

 

  ドゥオーモ内部

   ドゥオーモのドーム天井

  

 

 ドゥオーモの対面、左がマリア・スカラ救済院教会、右が大司教館

 

⑥ サン・ジョヴァンニ洗礼堂 (San Giovanni)

 ドゥオーモの後陣に延長した形で、1355年に設けられた。

 

ドゥオーモの門を抜け、チッタ通りをカンポ広場に向けて(北に)行くと、

⑦ キージ・サラチーニ宮殿 (Palazzo Chigi Saracini)

  1200年代に建てられた宮殿で、現在はキジアート音楽院として活躍している。

 

チッタ通りを更に進んで右の脇道に入ると、レンガを規則正しく敷き詰めた

⑧ カンポ広場 (Piazza del Campo)

  プッブリコ宮殿(1284年に建立、市庁舎として使用)とシエナのランドマーク 

 「マンジャの塔」は1348年の完成、高さ87m。

 

 カンポ広場まで水を引いた「ガイヤの泉」が扇形外周の中心部にある。

 

 カンポ広場の周りを中世の宮殿が取り囲み、素晴らしい調和を醸し出している。

 

  広場の礼拝堂;1376年のペスト蔓延の際に祈願として建てられた。

  

 

カンポ広場を出て、バンキ・ソプラ通りをバスターミナルの方に戻ると、

⑨ サリンベーニ広場 (Plazza Salimbeni)

 サリンベーニ宮殿(現在は世界最古のパスキ銀行が使用)を真ん中にコの字の広場。

 

⑩ 中世の街の路地たち

         Galluzza 通り                                 Citta 通り

   

 

中世において、トスカーナ地方の覇権をフィレンツェと競ってきたシエナには、もう一つ

のルネッサンス芸術の宝庫。 特に絵画、壁画はもう一度じっくり見てみたい気がする。

又、どの案内書でも旅のお薦めは、7月と8月に行われるカンポ広場の「競馬」であるが、

最後に触れておかない訳にはいかないだろう。

それはコントラーデ(地区組織)によるパリオの祭典である。

   

          カタログからの借用につき、何時の写真かは不明。

 

     これにて、「シエナ(イタリア)の教会」はお終いです。

 

「バラトン遍路の旅」    http://motsukahu.web.fc2.com

 

  

 

 

 

 


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