聖フランシスコ会の総本山であるアッシジ、この地がキリスト教の普及を始めたのは
紀元3世紀からであった。そして11~14世紀にかけて自治都市として繁栄したが、
その後の16世紀までは内乱や近隣都市との抗争に明け暮れ、16世紀以降になって
から「神聖な都」や「天国の丘」と呼ばれるほどの布教活動と街づくりをして来た。
現在の人口は自治体全体で28,000人、市街地には6,000人が住んでいる。
街は城壁に囲まれており、一般車両は街の中には入れない為、城壁外の駐車場より
徒歩で入ることになる。
ピエトロ門から眺めた聖修道院
<ロケーション>
<アッシジの市街地マップ>
① ピエトロ (pietro)門より街に入る。
② 坂道を真っすぐ行くと聖ピエトロ教会へ。
逆に登って行くと聖修道院へ。
向こうに見えるのが、聖ピエトロ教会。
③ 聖修道院 (St. Francesco Monastery)
1253年までに上下層のバジリカが共に完成し、のち2世紀に及ぶ改修工事を重ね、
15世紀末に現在の姿になった。ここがフランシスコ会の発祥の地である。
下層バジリカの正門;下層のバジリカは1230年完成した。
地下礼拝堂には聖フランチェスコの墓がある。(1818年に遺骸が発見された)
上下層のバジリカ内には、ゴシック様式特有の天井アーチと壁画が百花繚乱。
回廊;1476年に教皇シスト4世によって造られた。中央には丘の水を集めた井戸がある。
上層バジリカ;1253年に完成
ファサードの左翼には、1607年に「祝福のロッジア」と呼ばれる貴賓観覧席を追加した。
前方ヤードに飾られたベツレヘムも他に類を見ない立派さ。
④ 住居や店舗になっている路地を登って行く。
⑤ モンテ・フルメンターリオ (Monte Frumentario)の回廊
1267年に貧民を収容する病院として建てられた。
⑥ カピターノ・デル・ポポロ宮 (Popolo)とミネルヴァ神殿 (Minerva)
ポポロの塔は1305年に造られ、高さ45m、宮殿は1282年に建立(現在、市庁舎
として使用されている) 隣なりのミネルヴァ神殿は1539年に建てられた。
⑦ 聖ルフィーノの大聖堂 (Cattedrale di San Rufino)
中央ファサードの円花窓と周りに散りばめたユニークな彫像
中央の門の基部には2頭のライオンの像が置かれている。
右の門の上部には2羽の鳥のレリーフ、基底部はハゲタカの像らしい。
聖堂内部
⑧ アッシジを見下ろす城塞、ロッカ・マッジョーレ (Rocca Maggiore)
● アッシジの丘よりウンブリア (Umbria) 平原を見下ろす。
まだまだマニアにとっては、垂涎の教会や壁画・彫刻等が敷地内、郊外には沢山あるが、
これにて、「アッシジ(イタリア)の教会」はお終いにします。
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