撮り旅・ヨーロッパ

ハンガリーを拠点にカメラ片手に古い教会を主に写真撮影の旅を楽しみ、そこで拾った生活、文化情報を紹介します。

Szentendre (センテンドレ)の教会

2013-03-07 14:29:26 | 海外生活

<ロケーション紹介>

 この地に、最初(4世紀頃)に住みついたのはケルト人で、立地条件の良さから多くの民族が

 移ってきた。  町の丘の上に最初に教会が出来たのは1009年からだという記録がある。

 教会は、聖アンドラーシを祀ったために、町の名前の由来がそこから来たと云われている。

 町を壁や柵で囲って商業都市として栄えたのは14世紀からで、当時の主要都市ブダペスト

 とヴェシェグラードとの中間地点という利便性も寄与した。

 その後、オスマン・トルコの支配によって住民は町を逃れ、再び、町に人々が戻り溢れ始めた

 のは、トルコ軍が引き上げた1690年頃からであった。

 ユーゴスラビアのスラブ人(6000人)が最も多かったが、ドイツ、ギリシャ、ボスニア人等が

 自分達の信仰する教会を建て、この小さな町の中に7つもの教会が存在した、まさに多民族が

 共栄共存した小さな国際都市であったと云えよう。

 ブダペストから約20kmという近さと、恵まれた大自然にもより、夏の避暑地として都会の人達

 にも親しまれいるが、四季を通して多くの外国人観光客を集める町である。(人口は23,000人)

 

 ドナウ川沿いの町                           中央広場

 

 

 ギリシャ正教会大聖堂(1756~1764年建立) 

     建屋はバロック建築、内部はバロックとロココ様式でイコン(聖画)多数。

  

 

 <九十七番札所; Szerb Ortodox (セルビア正教)教会>

  

   教会は、著名な建築家 Mayerhoffer András (マイヤーホファー・アンドラーシ)によっ

   1752年にバロック様式で建てられた Blagovestenszka (聖母受胎予知教派?)セルビア

   正教会である。

 

 鐘塔の窓と木製(オーク材)の門はロココ様式

   

 

門の上に掲げてあるフレスコ画はオリジナル     脇にあるのが墓石(Tolojanni Demeter作) 

 

 

 左側、説教台と数多くの聖者を描いたイコン(ロココ様式)

 

 司教椅子(オリジナルで保存)       内陣入口側

 

 

 <九十八番札所; ローマ・カトリック教会>

  別名: Kereszteló sent János Plébania Templom (聖ヤーノシ司教教会)

   教会は、センテンドレで一番古く、最初の石作りの教会(ロマネスク様式)で13世紀建立であった。

   後に、14~15世紀にゴシック様式に、18世紀にはバロック様式に再建された。

   三つの様式(ロマネスク、ゴシック、バロック)が適度に混在し、うまく調和している。 

 

 

 丘の上に佇む教会

  

 

 石垣に囲まれた教会        外壁に掛かっている日時計 

 

 

 教会入口門                         外壁に保存されたゴシックの窓

 

 

  内陣祭壇側

 

祭壇天井の壁画(バロック様式で聖書のシーンを描いている)

 

 内陣入口側

  

 

  これで、「Szentendre (センテンドレ)の教会」はお終いです。

 

 

 

 

 

 

 

 


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