今回で、ハンガリーの南端、ペーチ周辺の古刹(教会)巡りは最後になりますが、
ここまで訪れる機会があったら、次の4か所は道草として立ち寄るのも一考かと.....
(1) Mohács の日本風“なまはげ”祭り(2月第1週末)(2) Harkány 温泉(クロアチアからも大勢来る)
(3) Pécsvárad へ行楽に(風光明媚) (4) Villány のワインセラー(全国的に有名)
<百二十番札所; Nagyharsány (ナジハルシャーニ) ローマ・カトリック教会>
教会は、ワインで有名な Villány (ビッラーニ)村の5kmほど、手前(ペーチから)の県道沿いにある。
13世紀にロマネスク様式で創建され、1400年代にゴシック様式で拡張された。 祭壇部を強化、改築。
1978年に改修したものが、今日見られる教会で、ローマ時代の南門とロマネスクとゴシックの窓を残し
ている。 祭壇のルネサンス様式の壁画は素晴らしい。
新しいゴシック様式の南門(1978年)
ローマ時代の南門とロマネスクとゴシックの窓が共存 後ろ(祭壇側)からの眺め
内陣(祭壇側) 祭壇を強化した支柱
祭壇(ゴシック)は1400年代のもの 祭壇の壁画(ルネサンス様式)
<百二十一番札所; Máriakéménd (マーリアケーメーンド)ローマ・カトリック教会>
教会は、聖母マリアを祀り、15世紀にゴシック様式でマーリア礼拝堂として建てられた。
1753年にバロック様式で再建され、現在はペーチ司教区の巡礼者用の教会となっている。
教会正面 入口に佇む聖女が迎えてくれる。 祭壇の飾り物は16世紀のバロック様式
<百二十二番札所; Mindszent Kápolna (ミンドセント礼拝堂)>
教会は、12世紀にロマネスク様式に建立され、のちに15世紀にはゴシック様式で、
18世紀にはバロック様式で再建された。 昔は教会として使われていたが、今は礼拝堂になっている。
<百二十三番札所; Mecseknádasd Szt. István (聖イシュトヴァーン)教会>
教会は、13世紀初めにロマネスク様式の単内陣構造で創設された。 その壁に14世紀の
フレスコ画の一部が残っている。 14世紀には建物も拡張した。
16世紀に作った石垣で囲まれ、多くの古い墓石と共に、美しい風景のなかで佇んでいる。
内部の状況より、普段は使用されていなく特別な用途のみ(例えば葬儀等)と思われる。
ロマネスク様式の窓と南門 内陣と祭壇
14世紀のフレスコ画が残っている。 16世紀の石垣に囲まれている。
内陣(入口側)
<百二十四番札所; Bátaszék Plébánia (バータセーク司教教会>
現在、建っている立派な教会は、1902年に建立という非常に新しい教会である。 ネオゴシック様式。
隣に美しいアールパード王朝時代(1142年に創建)からの教会があったが、現在は基礎だけを残す
遺跡となっている。
教会の手前が、古い教会の跡
左が古い教会(バロックで1718~1758年に改築)、右が現在の教会(工事中)...カタログより
これで、「Pécs (ペーチ)郊外の教会(3)はお終いです。
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