世田谷区岡本にある静嘉堂文庫美術館で展示されている茶道具名品展へ行ってきま
した。お目当ての一つは曜変天目茶碗です。もう何年も前、テレビで紹介されていて
特に陶器などに興味もなかったのですがなぜか心魅かれぜひ見たいものだと思って
いました。たまたま何かの記事で今展示されているというのを見て、これが最後と
出かけました。あの岩崎家が収集したもので今は3個しかその存在が確認されて
いないというもの。黒味がかった地にガラス質かともみえる曜変が様々の色を見せ
て実に美しいものでした。さらに重文・油滴天目というのも劣らず美しいものでした。
もうひとつのお目当ては付藻茄子という茶入れです。
足利義満に始まり、信長、秀吉、家康とわたり、大坂夏の陣で損なわれたものを
家康が塗師藤重藤元・藤厳親子に命じて破片を集め修復したものしたものを
明治になって岩崎弥之助が購入したものだそうです。こちらは重文等の指定はあり
ませんが大名物といわれていうものだそうです。
事前に何の勉強もしなかったので他の展示については白紙でしたが90点もあり、
中でも重文の青磁浮牡丹太鼓胴水指ほか見事な器の数々を知ったことも大lきな
収穫でした。
長谷川等伯展、この名品展、と眼福に与った3月でした。