最近、節分近辺の時期になると、恵方巻なるのり巻きが、あちこちの店で並んでいる。
特に今年はそうだった。
恥ずかしながら、私は恵方巻というものを知ったのは、数年前である。
それまでは、そういう存在だけでなく、その名称も知らなかった。
数年前にコンビニだったかスーパーに行った時に、陳列棚に恵方巻なる聞きなれないのり巻きが並んでいるのを初めて見た時、なんだか高く思えた。
もちろん、普通ののり巻きよりボリューミーであるのは分かったが、値段と比較して割高に思えて、結局今に至るまで買ったことはない。
先日・・節分の頃、普通にのり巻きをスーパーに買いに行ったら、普通ののり巻きが陳列棚に置かれてなくて、恵方巻ばかり並んでいるのを見て、少し困ったりした。
おいおい、ちょっと極端じゃないかい?とも思って。
普通ののり巻きを買いにきたのに・・・などと思いながらも、なるほど今は節分になると恵方巻一色になってしまう店は多いんだな・・とも実感。
まるで、クリスマスイブに総菜屋に行くと、通常の総菜がなくて、クリスマス系の総菜(?)ばかりが陳列棚に並んでいるのと同じような感覚を持った。
それほど、今は恵方巻が節分の定番になっているのか・・。
なぜここ数年に急に恵方巻が普及したのだろう。なんか、一気に普及した感がある。
きっと、それはメーカー側や店側の戦略でもあるのだろう。
クリスマスに定番の総菜やお菓子があるように、節分にもそういうものを定着させて、売り上げアップを計りたいのだろう。
まるで、クリスマスイブなどに、ケーキをそこかしこで売っているような感覚でもある。
駅の売店でも恵方巻が売られているところもあることを考えると、なおさら。
まるで恵方巻は、クリスマスのケーキみたいにも思えてきている(笑)。
恵方巻についてちょっと調べてみたところ、ウィキによれば・・
「「恵方巻」という名称は、1988年(平成10年)にセブンイレブンが全国発売にあたり、商品名に「丸かぶり寿司 恵方巻」と採用したことにより広まったとされている[5]。それ以前は「丸かぶり寿司」「節分の巻きずし」「幸運巻きずし」などと呼ばれており、「恵方巻」と呼ばれていたという文献等は見つかっていない」
とあった。
元々、恵方巻は大坂方面で普及していた食べ物で、節分の頃に食べると縁起がいい・・とされている太巻らしい。しかも、恵方巻という名称でもなかったとは。
ともあれ、それをセブンイレブンが全国発売させ、それがきっかけで一気に関東でも広まっていったようだ。
きっかけは、コンビニの販売戦略だったんだね。
で、それが他の店舗にも広まっていった・・ということか。
どうりで、関東の私が知らなかったわけだ。
それにしても・・・かつてホワイトデーにも感じたことだが、こういうものって普及が早い、早い(笑)。
メーカーや店にとっては、売り上げをあげるための販売戦略上の努力ではあるのだろうが、どんどんこういう「時期にからめた」商品が定番化されて増えていってるように思えたりする。
まあ、それが良いか悪いかはともかく。あくまでも、買うか買わないかの選択肢は消費者側にあるのだし。
もしかしたら・・消費者側も、そういうのが好きなのだろうか。あるいは、流れに弱い??
ともかく、恵方巻の普及によって、コンビニなどは新たな「時節もの」商品を確立することにはなった・・ということか。そうすると、2月はバレンタインと恵方巻と2種類の時節ものがあることになった。
この分だと、更に「時節もの」が増えそうな気もする。
メーカーとしては、6月あたりにも何か時節物を確立させたいんじゃないかなあ。
3月はひなまつりがあるし、4月は花見、5月は子供の日があるが、6月は・・???
ごり押しで、何かをこじつけて、時節モノにしてきたりして??
つゆ時なので、まさか何かの「つゆ(汁??)」をこじつけてきたら・・・私はきっと悩む(笑)。