世の中にはいろいろな地名があるが、地名の響きには、私は子供の時から「怖さ」や「不気味さ」を感じる地名があった。
例えば「沼」「淵」「池」が地名につく場所がそうだった。
その中では、「池」は、響きや場所次第では怖さを感じない場合も多いが、「沼」や「淵」には、大概いくばくかの怖さや不気味さは感じていたと思う。
「池」には神秘的な池やあまりに美しい池もあるし、実際私が見てきた池にもそういう池は多いから。上高地の大正池や明神池、白神山地の青池、その他、などなど。そういう池には心霊的な怖さではなく、神秘的な畏怖は感じることがある。
ただ、池の中にも、不気味な響きを感じる池があるのも事実。
地名に怖さを感じる「沼」「淵」「池」の実例をあげよう。
「印旛沼」。「かさねが淵」。「深泥ケ池(みどろがいけ)」。
これ、どれも実際にある地名である。
「かさねがふち」などは、そのものズバリな有名怪談がある。有名というより、「怪談かさねがふち」と言えば、日本の古典怪談の中では代表的な怪談であろう。
映画化されたり、芝居になったりで、「四谷怪談」や「番町皿屋敷」などと並ぶ怪談だ。
「印旛沼」や「深泥ケ池」に、「かさねがふち」のような定番怪談があるかどうかは私は知らない。
だが、その地名の響きだけで、なにやら怖かった。
いかにも、怪談がらんでいそうで。
そこで調べてみたところ、「印旛沼」も「深泥ケ池」も、心霊スポットであるそうな。
やはり・・・。
地名の響きから少年だんぞうが感じた怖さや不気味さは、当たっていたことになる。
印旛沼は千葉県にある沼で、沼としては日本最大の沼。水深は2メートルないぐらいらしい。水質の汚染でも有名。
かさねがふち・・・正式には「累ケ淵」。茨城県にあり、法蔵寺裏手の鬼怒川沿いの地名がそう呼ばれているらしい。怪談は、実際にあった事件に基づいているものらしいが、実際に幽霊が出たのかどうかは私にはわからない。
「深泥ケ池」は京都にある池らしい。「みどろがいけ」と呼ばれることもあれば、「みぞろがいけ」と呼ばれることもあるそうな。
どの場所も、地元の人にとっては日常の場所であり、特に怖いとか不気味とか思う対象じゃないのかもしれない。
だが、現地に行ったことがなく、なかなか行く機会もない私が、遠方からその地名の響きに感じる怖さや不気味さは、地元人が感じる感じ方とは別のものがあるのだろう。
ある意味、私の妄想のなせるわざでもあろうから。
現地の実像を知らない私は、子供時代にはネットもなかったから、簡単に現地の写真を見る機会もなかった。なので、ひたすら地名の響きから、現地を想像したり妄想したりするしかなかった。
「いんばぬま」「かさねがふち」「みどろがいけ」・・これらの響きには直間的に怖さや不気味さを感じたのだ。
もしかしたら、定番怪談である「怪談・累ケ淵」の何とも言えぬ響きの影響で、その延長線上みたいな怖さを「いんばぬま」「みどろがいけ」にも結び付けて妄想してしまったのかもしれない。
今はネットがあるので、それらの場所を簡単に調べることもできる。
ネットで調べれば現地の実際の写真も見れるし、その地にまつわる逸話や、現状も少しは知ることができる。
すると、その地が心霊スポットとされていることがわかると、前述の通り「やはり」であり「案の定」でもあった。
その3か所の現地写真を見くらべると、案外「かさねがふち」が一番穏やかにも感じたのは、「怪談・累ケ淵」に出てきた幽霊が祐天上人によって解脱させらて、収まったからなのかもしれない。収束した怪異ということで。
とはいえ、地名から受ける恐れは・・・やはりある。いわくつきの場所だから。
一方、印旛沼や深泥ケ池のほうは、今でも心霊の噂がある場所らしいので、そこに噂される心霊現象は、まだ解決されていないのかもしれない。
世の中の他の心霊スポットのように。
と、ここまで「沼」「淵」「池」などの地名から感じることがある不気味さの代表的な場所を実例としてあげてきたが、それ以外でも、不気味さを感じる地名はある。
わかりやすいのは「恐山」「仏ケ浦」あたりか。このへんは実際に心霊スポットでもある。
他にも日本全国には、地名の響きに不気味さを感じる場所は多数あるはず。
で、そういう場合なにがしかの「いわくつき」である場合もあるし、行く機会がある時は、現地であまりおちゃらけないようにしたほうが無難だとは思う。
皆さんも、地名の響きに何がしかの不気味さを感じる場所に行く時は、お気をつけて。
その旅を、いい思い出にするためにも。
まあ、あまりナーバスになりすぎない程度に。
あまりナーバスになりすぎると、その場所の良さを十分に堪能できないかもしれないし、それだとせっかくの旅がもったいない。
私の田舎も”池”が付きますが、ふと興味を持って調べてみると、かなり古い歴史があったので正直びっくりでした。
ブログ(蒲池藩の歴史)でも書いたんですが、色々と不可解な歴史があるみたいです。
そしてさらに調べると、そこには悲しい逸話があったりもします。
私の地元にも、そんな場所があります。
そういうことを知った上で、その場所を見ると、それまでと違った見方をするようになりますね。
如何なる事情だったかは存じませんが、そこで数多の花魁が斬殺されたか、身を投げたか…。
他にも印旛沼は、江戸時代、処刑された人々・疫病にて死んだ人々の亡骸を処分していた場所らしく、沼の底にはたくさん白骨が眠っているそうです。
花魁淵であれ、印旛沼であれ、そこで無念の想いで眠る人たちを手厚く供養すべきですね。
戦国時代の武田家にまつわる、悲しく残酷な逸話があり、犠牲にされたのは、多数の花魁たちでした。
崖に突き落とされて、、、。
ここはかなり強力な心霊スポットらしく、今では近づくことができないようになってる、、、と聞き及んでいます。
たまに、心霊DVDの企画で探索されたりもしてます。
印旛沼には、そんな過去があったのですか。
なかなか怖い過去ですね。
心霊スポットになるのは、わかりますね。
私的には、地名の響きにも怖さを感じます。
水源は人間の生活と密接な関わりがあるので、おのずと様々な地域伝承の
逸話が生まれたのでしょう。悲しい逸話は、読んでいて心が痛みます。
池や沼に、恐ろしげな名称が付けられる理由のひとつに
子供の水の事故を防ぐ目的で、子供たちを整備不良の水源に近づけない
ために、ことさらに怖い名称にしたのでは、ないでしょうか。
子供は経験値が低いので、水の事故の恐さを知りません。
ボク自身、子供の頃、プールで足がつって溺れかけたことがあります。
あの感覚は正に魔物に、足を掴まれ引きずり込まれる感じでした。
水難事故が多発した湖沼で、地域社会の有力者が、恐ろしげな名称にした
ケースもあったのではないかと思います。
心霊スポット…触らぬ神に祟りなしでボクはスルーです((( ;゚Д゚)))ブルブル
中には不気味なものもあれば、悲しいものもあるはずです。
なるほど、地名に恐ろしげな名前をつけたのは、子供への警鐘もあったかもですね。
幽霊が出る出ない以前に、事故防止のために、恐ろしげな名前をつけることで、子供を不用意に近づけないために。
私の友人も、海で足がつっておぼれかけたことがありました。
なぜ足がつったかというと、いきなりウツボに追いかけられて慌てたからでした、、、。
溜池などは何号用水池みたいな感じでしたね。
それでもそのひとつひとつには校区ごとに怖い話がありました。
当地は戦争末期かなり大規模な空襲があり、爆弾や火に追われて亡くなった人達がたくさんいます。
彼らが水を求めて夜な夜な用水池の周りに現れるとか・・・
知ってる限りでも数十パターンの怪談がありました。
そうそう、とある小さな野池には河童がいて、
釣りや水遊びしてると池に引きずり込まれるなんて話もありましたね。
当地には河童にまつわる話が多く伝わってますが、その多くは子供達を水の事故から守るという意味もあったようです。
どれも怪談というよりもどこかほのぼのとした日本昔話的な内容でした。
ミドロヶ沼、TVまんが鉄腕アトムのエピソードのひとつでしたが、それを観た手塚先生が日頃からは想像出来ない程に激怒されたとか・・・これもまた怖い話(笑)
なにかの番組で放送されたのを観ましたが、
いや〜すごかった。
制作に携わったスタジオゼロの後の巨匠まんが家さんたちの個性が爆発した迷作でした。
でも、町の中にある小さな沼だったため、変な噂はなかったです。
とはいえ、不用意に遊ぶことはやめといた方が良さそうであることは、私にもわかりました。
ミドロガ沼、そういやアトムにあったような。
忘れてました。
アニメ版のほうはまったく覚えてません。
我が家のアトムの単行本に収録されてたかなあ。
機会があれば、チェックするかも。