「なつぞら」と「狼少年ケン」と「ホルスの大冒険」
2019年のNHKの連ドラ「なつぞら」は、アニメーターが主人公のドラマ。
まあ、アニメーターになる前に色々な紆余曲折はあったものの。
主人公「なつ」が就職したアニメ会社「東洋動画」のモデルは、明らかに東映動画。
ドラマには、昔東映動画にいた現実の人物たちをモデルにした登場人物が何人も。
モデルになった人物は、高畑勲さん、宮崎駿さん、月岡貞夫さん、森康二さん、大塚康生さんなどなど。
また、実際に当時の東映動画が製作したアニメ作品をモデルにした作品もまた、ドラマでは登場した。
主人公「なつ」がアニメーターとして関わった作品として、ドラマ内ではテレビアニメ「百獣の王 サム」、そして劇場映画として「神をつかんだ少年クリフ」などが出てきた。
絵柄や設定を耳にして、私はすぐに反応した。そのモデルとなった作品に。
「サム」のモデルは、明らかに「狼少年ケン」であり、「クリフ」のモデルになった作品は「太陽の王子ホルスの大冒険」であろう・・・と。
というか、それ以外考えられなかった。
「サム」は、その設定といい、キャラデザインといい、また芸が細かいことに主題歌までも「ケン」そっくり。「ケン」そっくりの主題歌にはついニヤリとしてしまった。
「ケン」の主題歌は、アップテンポでノリのある感じだったが、それを少しのんびりさせたような曲が「サム」の主題歌だった。
「狼少年ケン」を私がテレビで見たのは、まだ私が幼少の頃だった。
しかも、リアルタイム放送というより、むしろ再放送の方が記憶にある。
当時の夏休みには、当時は午前中によくアニメが再放送されていたのだが、「ケン」も夏休みの午前中に放送されていたと思う。
キャラも好きだったし、なにより主題歌が大好きだった。
「ケン」の主題歌は根強い人気があり、今でもたまにCMなどで、時には替え歌にして使われることもあるので、若い人も「ケン」の主題歌は、聴けば「あ、これか」と思う方もいらっしゃるのではないか。
一方「ホルス」。これは劇場用映画で、東映まんが祭りの枠で上映された。確か夏休みだった。この作品は興行的には低調だったと言われていたが、私が見に行った時は、そんなスカスカでもなかったような・・。
ただ、作品自体は、幼少の私にはやや分かりづらかった印象があった。
ちょっと調べてみたところ、「ホルス」の登場キャラは、それぞれ別のアニメーターがキャラを持ちよったようで、キャラごとにキャラデザイナーが違っていたようだ。
内容の方はよく覚えていないが、「見に行った」という事実と、主題歌の一部だけは私は覚えている。
実際の東映動画は、テレビアニメ第1作「狼少年ケン」のあと、「少年忍者風のフジ丸」「宇宙パトロール・ホッパ」「ハッスルパンチ」「レインボー戦隊ロビン」「海賊王子」「魔法使いサリー」など人気作を次々に製作していく。
どれも私は熱中してみてたが、中でも「フジ丸」「ロビン」「サイボーグ009」「ゲゲゲの鬼太郎」「タイガーマスク」などは特に好きだった。
女の子にとっては「サリー」「ひみつのアッコちゃん」などが大人気。
ギャグアニメでも「おそ松くん」「もーれつア太郎」などの人気作も。
こうしてみると本当に幅広いジャンルを手掛けていたんだなあ・・・と実感する。
連ドラ「なつぞら」は、実在したアニメーター(奥山玲子さん)がモデルだけあって、アニメ現場の様子がドラマで描かれている点などが個人的には新鮮。
また、「狼少年ケン」「ホルスの大冒険」など、幼少の頃に私が見た作品を彷彿とさせる作品などもでてきて、思わずニヤリとさせられる場面が多い。
「なつぞら」を観てて、思わず、ケンとホルスに思いを馳せてしまった。
最も判りやすい会社は、スタジオジブリです。
そして手塚プロ。
手塚治虫先生には、アシスタントがたくさんいらっしゃいましたから、弟子たちが当時修得された技術やアイディアを今日でも生かしているのでしょうね。
私は、手塚プロによる絵柄、懐かしくて大好きです。
ところで日本は、漫画作品もアニメーション作品も、極めて膨大にありますよね。
漫画作品は、古くなっても「漫画本」として存在して、心ある、夢ある誰かに入手されることがあれば幸いなことです。
一方、アニメーション作品は「フィルム」として保存されていますけれど、アニメーション製作会社関係者以外は、その在処は知らないということになります。
古い作品になればなるほど、フィルムは無事であるか、或いはフィルムも在るかさえ判らないということに…。
「蔵出し」のように、昔懐かしい作品を深い眠りから覚ませる機会があればいいですね。
「昔懐かしい作品専門映画館」など設立されたら、意外と顧客は多いのではないでしょうか?
その制作会社のスタッフがいつものおなじみの人だと、特に。
ジブリもそうですが、私が子供時代に見た東映動画の作品もそうでした。
手塚プロの場合は、手塚先生の原作がメインですしね。
アニメは今はデジタルで作られるようになって、フィルムでほ保存されてない場合が大半ですが、昔のフィルム時代の作品のフィルムは、基本的に倉庫などで保管されてると思います。
まあ、その倉庫は、制作会社の倉庫である場合もあれば、あるいは外部の倉庫である場合もあると思います。。
現役の制作会社は、過去作品はどんどん増えていくので、外部の倉庫じゃないと保管しきれなくなる場合は多いのでは。
懐かしい作品専門映画館は、あるにはありますよ。
ただ、維持してゆくのは大変なんでしょうね、、、。
ただ、ぼくが見たのは、映画ではなく、テレビでの再放送でした。
でも、あの「ホルス」には、言葉につくせないノスタルジアを覚えます。
また、ぼくは古書店で、あの「ホルスの大冒険」の脚本も入手しました。
内容は、明らかに古代神話のモティ-フを用いているようですが、作者のみずみずしい感性で再構成されていますね。
確か、宮崎駿さんの処女作??だったんじゃないでしょうか?
だんぞうさんの、お話しは、いつも心の琴線に触れますね。
◎少年の 甘き思い出 よみがえる 昔語りの 夏の夕べに 中森綺蘭
知りませんでした。
映画館で一回見ただけの幼少だんぞうには、内容をあまり覚えてなかったので、テレビ放送も見ておきたかったです。
先日ユーチューブでホルスの予告編を見たのですが、今見ても作画のグレードが高いです。
驚きました。
ホルスの作品の中には、若き頃の宮崎駿さんが起こしたキャラクターはけっこうあるみたいですね。
当時から非凡な才能があったんですね。
さすがです。
過分なお褒めの言葉、ありがとうございます。
いや〜この作品大好きなんです。
主題歌のわんわんマーチ、歌えますもん(笑)
宮崎駿さんが新作作るっていう話、どうなったんでしょうね。引退なんていわないでまだまだやって欲しいなあ。最近ジブリの名前が聞かれないので寂しいです。たまに聴こえてくると、クリエイターではなく、件のプロデューサー氏の名が冠されたジブリ展・・・なんだかなあ。
なつぞら、そろそろ佳境みたいですね。久しぶりに朝ドラを続けて観てます。
だからなんとも言えなくて。
宮崎駿さんは、やめるやめると言いながら、復帰を繰り返してることを考えると、また復帰されそうな気はします。
ただ、もうけっこうな年齢だと思われますので、あまり無理はできないのでは。
展示イベント、そうですか、だとするときっとSプロデューサーの名前が冠されてるのでしょうね。
力関係ではSプロデューサーのほうが上なのかな、、、。。
まあ、部外者の私にはわかりませんが(笑)。
なつぞらは、なつの妹が再び出てくるのかどうか。
出てきそうな気はしますが、さて、、、、。