ずいぶん前のことだけど
夫とドライブに出かけた昼下がりの時のこと
JR金○駅の駅前付近で
昼食の場所を決めかねていた
そんな時です
こぎれいな白衣(調理師風)にテキパキした態度で
車を誘導したシトがいる
夫は吸い寄せられるようにステアリングを切り
そのお店=日本蕎麦のお店に入って行くことになるのであった。
今迄水打ちされていた玄関前は黒々とあたし達を迎え
店内は適度にひんやりとし、清潔さが保たれていて
丁寧なおもてなしと共に、目の前にいる店主が
真面目で几帳面であることを充分に知りうることになるのであった
席に誘導されて落ち着く
周りには誰一人とお客さんはいなく
し~んと静まり返っている
キレイな店内とテーブルには生花、床もちりひとつ無い。
あっ そうか 少し遅いお昼だもの・・と良いほうに解釈してしまったあたし達
間もなく 先程の細い(鶴のように細い)店主がお茶を持って現われる
黙ってお品書きを置く
あたし達は その綺麗な毛筆書体のメニューに首っ丈
だっておなかぺこぺこだもん
夫は「カツ丼!」
あたしは「天とじソバ」
正確なメニュー名は覚えていないが、も少しネーミングは違えど
ようはこんな感じのモノを頼んだのであった
発注後はとてもリラックスして
廻りをきょろきょろ
あ~ こちらの店主さんは
以前SLの操縦士さんだったんだ
パネルを思いっきり引き伸ばし四方の壁に貼り付けてある
運転席から上半身を乗り出したもの
窓から敬礼してるもの
ホームでポーズを取ってるもの
それぞれがモノクロで重厚に当時を再現してるのである
ふ~~ん 操縦士さんがおそばを作ってくれるんだぁ
と調理場に目をやる
ソコでは元操縦士さんが後ろに手を組んで胸をはって姿勢を正してる
そして約45度上げた目線の先はテレビをしとめている
ん? あたし達オーダーしたよね
なんでテレビ見てんの?
空腹のあたしは目を話せなくなった
と、そこへ店主の子(20代)らしき人がやってきて片手を出して
お小遣いをねだってるみたい
ただならぬ気配が立ち込め始めた。
不良のご子息さんが居るのね~ タイヘンなのね~
アッ なにか渡した 通貨を渡しているようである・・・やっぱりね~
さらに気をつけて見ていると
なにやらスーパーの袋を受け取ってるようでもある
ん? なんだ なんだ?
それからは急に店主の動きがあわただしくなる
トントントン まな板に包丁が当たる音
玉葱が手ですくわれて鍋に移動
ん? たまごを割るような仕草まで見えるではないか
チンッ! レンジの音もしたゾ?
しばらくすると
控えめな笑顔と共に
オーダー品が届く
わぁ~い ソレまでのことは忘れて。
あたしは 天とじが一番好き
海老も大好きだし
天ぷらの衣がツユを含んでとろ~っとしたトコが口内で拡がる
たまごの味とゴマ油の天ぷらの風味と七味とおネギが混ざったトコも好き
と頭でっかちに臨んだが・・・ちと様子が違う
だっておそばに歯ごたえがない のびきってる
天ぷらは固くて冷たい ごま油どころか風味が欠けてる
もしかして スーパーのモノの寄せ集め?
で、夫の様子を見る
不満が充満してる顔してる
カツがスーパーの惣菜みたいだって
おツユが醤油が効いていて・・・云々。
ヒソヒソと情報交換のあたし達
がっかりしたような顔つきの夫。
モクモクと機械的に口に運び速やかにお店を出る
ん~ 参った。
JRでも有名な駅の近くの構えもそれなりのお店
がっかりだったなぁ しょんぼり
今はどうしてるんだろ~
←こんなお店もあったんですぅ
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きょうのあたしが居ます 11位かな?
きょうも元気なbaniramamaですぅ