現在のように季節に関係なく一年中燗酒を飲むようになったのは、江戸中期からだといわれています。
それ以前は、菊の節句(九月九日)から、翌年の桃の節句(三月三日)の前日迄と決められていたようです。今の暦だと、十月末から三月末ということになります。
菊の節句には菊の花を入れ、桃の節句には桃の花を入れて飲む。風流な飲み方ではありませんか。
因みに『燗』という字は、熱からず冷たからず、ちょうどいい具合の酒という意味合いらしい。人肌(37~38℃)がちょうどいいようです。
燗酒が美味しいのも後一ヶ月少々。一人淋しく人肌が恋しくなったら燗酒飲んで寝ましょう。
枝雀 上燗屋
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