指導への情熱が加速する。
没頭という言葉はまさにこのためにある。
アシスタント時代も熱量自体はあったが、今を鑑みれば比べものにならない。
行動の量が圧倒的に違う。
昨年度と、今年度はやれること全てを尽くしていると断言できる。
そして特に今年度は、昨年度よりもより洗練されたエネルギーを発している。
昨年度を一言で表すなら、
「どんな手段を使っても上手くする、勝たせてあげる」
だからコーチ同士での連携、選手との関わり方にも未熟さが出た。
周りを信じきれていなかったがために、1人で抱え込み、自爆しかけた。
いや、1人で抱え込む性質は今も変わらない。
ただ、少しばかり成長したのが今なのかもしれない。
私は今日に至るまで、自分に向いていることがよく分かっていない。
バスケはもちろん向いていないし、指導も別に向いていると思ったことはあまりない。
向き不向きは、何をもって定義するのかがわからないのである。
全てを不向き寄りに判断しており、その理由は常に自分より上の存在があるからだ。
したがって私の行動の起点は向き不向きではない。
信念だけが、私の持つエネルギーの全て
「上手くなりたい」から始まった高校時代と、「上手くしてあげたい」を過ごした大学時代。
バスケセンスがなかろうが上手くなるという信念のもと、未熟な指導者だとしても上手くするという信念のもと、生き続けた。
将来バスケの指導者や教師にならないのに、大学生という自由な4年間をこの行為に費やすことに果たして意味があるのかと言えば、そこまで大きな役割は果たさないと思う。
それでも、もう一度大学1年生からやり直すとしても、私は同じ道を辿る。
あと5ヶ月あまり…
信念はブレず、より良い指導を