強気なメンタルがいかに大切か、指導をしているとよく感じる。
荒削りで、実力が伴わないとしても、スピード感のある子、ガツガツ突き進む子の方が伸び幅は大きい。
2年生は、ここへ来てほんの僅かでワンハンドでシュートを打つようになり、大人のリングでフリースローを決められるまでに成長した。
力任せに飛ばすシュートだった出だしからは進化し、今では脱力が見られる。
僅か2ヶ月で、人は変われるのだ。
到達まで2年かかる子もいれば、こうして2ヶ月で習得する者も現れる。
やはり、そこには能力云々よりも、メンタリティの方が大事だと私は思う。
簡単なドリブル練習一つにしても、強くつくことや良い姿勢で取り組める子ほど上達するし、対人練習においても強気なドライブで点を取りにいく。
何より、弱腰ではないことこそ、当人を成長させている秘訣なんだと思う。
2年生が6年生に勝つこと、これは難易度が高い。
また、小学生が中学生に勝つこと、中学生が大学生に勝つことも非常に難しいことである。
ただ、これは一般論であり、本人がどう思うかは別。
相手が自分より大きな存在だとしても、勝ちに来る子はいつでも強気。
そういった観点から、2年生にはこれまで出会った子達の良いところを結集させたような存在だと感じる。
強気であるが、そこに素直さがあり、純粋なバスケ好きも伝わる。
楽しそうにバスケをした上で、実力を自分のものにでき、積み上げる力もある。
「与えられたものをこなす」よりも、
「与えられたものを自分のものにする」
この意識こそ、強者のメンタリティで、だから僅かな時間で差はうまれるのだ。
時間を生きるか、
与えられた時間でどんな生き方をするか、
前者なら、練習したことに満足するだろう。
後者なら、日々の練習に進歩があったかに焦点が当てられる。
そして強気な子ほど、後者のメンタルを持つ。