「今のままじゃ勝てない」
という意見をくれた子がいた。
1.2ピリを強化する必要があると…
言いたいことはよく分かるし、1つの意見として受け止めなければいけない。
チームのことを考えてこうした意見が出ることも、良い作用だ。
現状を疑うとは、まさにこのこと。
何も考えずに指導者に従い続けてうまくいくほどこの世界は甘くない。
このチームにおける1.2ピリの弱さは、今年度や昨年度だけでなく、ある意味で特徴なのだ。
女子は特にチームの人数も少なく、4年生も試合に絡む。
また、高い志を持ってチームに所属する訳でもない。
熱量が高い子も稀に現れるが、大抵は低めである。
昨年度の卒業生なんかは、4.5年生の時点で熱量なんてものは全くなかった。
私の考えとしては、同じ視座の者同士が練習をしなければ、練習の質が下がることだ。
今の6年生が4年生と高度な練習をしたとして、それはどちらのためにもならないだろう。
まだ小学生、それも熱量が高い訳でもない低学年に対して、6年生と同じ取り組みはさせられない。
平日も男女別でやるという選択肢も確かにある、その上で、私は高学年、低学年で分けることを選んだ。
チームより個人で分ける、だからチームに目を向けるべきだという意見が現れる。
スリーに力を入れていることなど、正に個人に目を向けると言っていい。
だから、意見として納得できる。
でも、求めるということもレベルがある。
その子に応じたものを与えるのが、私の役目なら、今の低学年に高学年と同じ視座を持たせることはできない。
そして低学年、できない子の分まで踏ん張る強さがなければ、勝つこともなくば個人の成長もないだろう。
ここまでが、私の意見。
この考えが最後まで変わることはない。
だが、最後には「自分たちなら勝てる」
そう自信を持ってコートに立てるよう、1.2ピリについても時間をさく。