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Keep on smiling ... 明日も笑顔で

波乱万丈の歳月を経て
尚、落ち着けないシニアの日々

パリの思い出 マルモッタン美術館

2012-03-10 21:33:22 | パリ便り

目覚めると横殴りの雪でした

帰ってくるころパリの郊外では

梅のような白い花が咲いていたのに

パリよりはるか南に位置する東京は寒い…

なんだかこの頃 気候に関しては

『~過ぎる』 状態が世界的に起こっていますね

暑すぎる、寒すぎる、雨が降りすぎる、乾きすぎる…

もう取り返しがつかなくなっているのでしょうか

 

パリの美術館の中で 特に好きなのは

マルモッタン美術館です

ルーブル、オルセーやオランジェリーは

セーヌ川沿いの中心地にあるのですが

マルモッタンはブローニュの森近くの閑静な住宅街にあります

ラ・ミュエット駅を降りたら 『駅』という名のレストラン La Gare が見えます

 公園を抜けて

ここです

 

訪問者もぐっと少なくて静かです

モネを中心に印象派の絵画が集められています

私設美術館でコートや荷物を預かってくれるクロークがあるので

ゆっくりと時間を過ごすことができます

ここでも写真は禁止です

 

大丈夫 これは買ってきた絵葉書の写真です 

モネの水連

印象派という名前の由来となった 『印象  日の出 』 by モネ

そして今回はこの絵の前から動けなくなりました

モネのバラです

マルモッタンは3度目ですが

今までは見逃していたか、 あまり興味を持たなかったのに

今回は とても新鮮な美しさで

この絵の前のソファに30分くらい座って眺めていました

 

満喫した後は ブローニュの森に行ってみました

老若男女 こぞって走っていました

わんこたちもリードなしで一緒に走っていて

これなら私も一緒に走りたいな~なんて感じました

 

帰りがけに立ち寄ったのは日本のお店

いつも寄ってしまいます

ここでは日本流の三角形で

一か所引っ張ると手を汚さずにフィルムが取り除ける

あのサンドイッチを食べることができます

そして ここのカフェオレは

少量の濃いコーヒーとたっぷりの温かいミルクがきます

日本ではあまり見かけないルリジューズという

シュークリームのお菓子と一緒にいただきます

 

とても豊かな気持ちになった一日でした

 

マルモッタン美術館

Musee Marmottan Monet

2, rue Louis Boilly, Paris

 


田舎志向 バルビゾン村

2012-03-08 20:28:01 | パリ便り

久しぶりにワンズとお散歩

東京はきれいで便利な都会だな…って改めて思います

それはそれで暮らしやすいけど

不便さを承知で物を大切に暮らすのも好きです

パリ東駅から東京の我が家までは16時間もあれば移動できます

な~んだ、近いんだ…って思います。

それだけに不思議な気分になりますね…

帰りの便もアップグレードでプレミア・エコノミー

しかも非常口の近くだったから足は思いっきり延ばせたし

スペースも広く、トイレも近くてラッキーでした~

往復ともに楽々移動で

なんだか自分『プチ持っている人』かも…なんて思いました

感謝、感謝です 

そうそう…

帰りの荷物 預けるスーツケースは20㎏まで

何度も入れなおして、重くて小さいものは

機内持ち込み荷物に入れ替えたりすること数回

それでも明らかに行きの荷物(17kg)より重くて

気の小さな私はハラハラしながらチェックイン…

計量されたスーツケースの重さは 20.2kg

秤なしでの誤差は わずか200gでした~

これ私のちょっとした得意分野かもしれない…

 

      

パリから車で1時間も走ると田園風景になります

(バスからの風景)

バルビゾン村はパリに住むお金持ちが

別荘地として好むところだそうです

なんとなく南仏に似た街並み

左側の家は ミレーのアトリエだったところです

今では博物館になっています

 

天皇陛下が好まれたというレストランもあります

 

そしてフランスで2番目に美しい郵便局も…

もともとは民家だったそうです

2番目に美しいということですが、

では一番美しい郵便局はどこか…という話は

聞いたことがないとガイドさん。

もしかしたら一番美しいのかもしれないけど

2番目というところがフランスらしいな…

 

こういう田舎の町でのんびりとバカンスを楽しみたいなぁ

やっぱり私は田舎嗜好なんだね…

 

 

 


パリ日記 最終回 ショコラの博物館

2012-03-06 14:48:34 | パリ便り

昨日は春一番のような風が吹いていました

パリからの更新はこれが最後になります

今 朝 7時少し前

アパルトマンの掃除を済ませ、

使ったリネンの洗濯中です

後 数時間で空港に向かいます

荷物が重くて大変そうです…

 

街を散策していたらランスの家のすぐ近くに

ショコラの博物館があることに気づきました

面白そうなので入ってみました

小学生の社会見学みたいなグループが来ていました

教育的です

カカオの木には年に2回 1000個くらいの花が咲きます。

その花は素晴らしく、小さな蘭のように見えます

とても小さなハエが受粉をするのですが、あまり活動的とは思われず

たった3~4%だけが開花し実を結びます

 

で、 その蘭のような花はとても小さく

虫めがねの向こうに置いてありました

なんとかカメラに収めました

始めてみるカカオの花

カカオのマメは通貨としても使われていた様子

トマトならカカオ1個

たまごなら 3個

ウサギだと 10個

たまごと比べるとウサギが安い気がする…

余談ですが、 シェフ・ディディエによると

昔は塩(フランス語で sel セル)も通貨として使われ

その sel が salaire(サラリー)の語源らしい。

(裏付けはとっていないので一説によると…位に受け止めて下さい)

昔の道具とか

可愛いミニチュアとか

美しい食器とかを見られます

これらはココア用のポットで

ココアは泡を特に好まれたそうで

そのためにポットの中央に穴があってボッコがついてます

(…ん? ボッコって北海道弁か?)

 

昔のチョコレートドリンクのレシピ

↑ に使うもの ↓

 

ここではデモンストレーションが見られます

立派な大理石の台があるから

テンパリング(温度調整)から見せてくれるかと思いましたが

そこまでは見られませんでした…

 

でも 試食は出来ました

美味しかったです~

 

パリで時間が出来たなら

お勧めの場所です

Musee du Chocolat

 

おまけ

さすがにパリのマックには

色とりどりのマカロンがある

もしかして… 日本のマックにもあるの?

 

では、次回からは日本に戻って

パリの思い出編になります…

飽きずに宜しくお願いします

 

 

 


パリ日記 33 第一日曜日

2012-03-06 05:41:48 | パリ便り

第一日曜日はフランスの国立美術館は無料です

Le primier dimanche, l'entree est gratuite

pour les musee nationaux.

Bien sur je suis allee au Louvre

もちろん行ってきましたよ~ ルーブルに

このスペースには光があふれていて大好きです

今回はしっかりとフェルメールを見てきました

刺繍をする女

天文学者

この二つの絵はかなり小さい

この程度の大きさです

だからどれだけ細かく精密に描かれているか驚きです

私は開門前から並びましたが、お昼近くなって

相変わらず長蛇の列

しかも 入口はここだけではありません

それでもルーブルは広いから

一部を除いて混みあっている気分にはなりません

窓からの景色

写真は禁止されているオルセー美術館ですが

こっそりと…

美術品じゃないから許してもらうことにしました(←勝手です)

元は駅舎だったオルセー美術館

建物自体が大好きで

サントノーレに住んでいた頃は

雨の日曜日には必ず来ていました

日曜日はお店がやっていないし

雨なら訪問者が減るからです…

 

パリに居て一番嬉しいのは

『立ち止まらないでください』と言われることなく

むしろ気に入った絵の前でソファーに座って

寛いで眺める事が出来ること

そして入場料が日本と比べると安いこと

そんな街を離れるのが寂しくなって

日曜日で空いている通学路を歩きました

イノサンの泉

初めてパリに来たばかりの頃に

ランスに連れてきてもらった場所です

あの頃は どこがどこなのか全く分からなかったなぁ

ポンピドーセンター

大きな図書館があります

いつかチャンスを作って

フランス語を勉強するためだけに

パリに住みたいものです

その時は こことか、ミッテラン図書館とかで

じっくりと勉強するのも楽しそう

通学路

今回のアパルトマンは

二番目の矢印の Gare de l'Est (東駅)の近くでした

そうそう!

最近貼られたポスターです

ジャンレノがシェフに扮する映画です

見たいのだけれどフランス語だし日本語字幕があるわけないし

日本でもやっていないかな…

 

 


パリ日記 32 わんこたち

2012-03-05 05:05:36 | パリ便り

 ボンジュール!

今日はフォンテンヌブローへの半日バス観光のため

早起きして、まだ外は真っ暗です。

前回のロワール古城めぐりで味をしめて

日本語ガイド付きのプチ旅行です

Aujourd'hui, je vais aller a Fontainebleau.

Donc je me suis levee tot cet matin.

Je vais visiter la maison de John Everett Millais.

読書感想文が大嫌いだった私が

3年生の時に一度だけ賞をもらったことがあり

それがミレーの伝記を読んだ感想文でした。

ミレーゆかりの土地も巡るので楽しみです

Je vais sortir bientot.

 

 

    

パリでお散歩中のワンコたち    Les chiens a Paris

ジャックラッセルテリア (サントノーレ通り)   Sur rue St. Honore

一番 よく見る犬種だね

飼い主さんはウインドウショッピング中

リードなしのコが多いです

 

セーヌ川沿いの遊歩道    Pres de La Saine

犬種は不明

チュイルリー公園横の遊歩道                      A Tuileries

ヨークシャーテリアといかにもセレブなマダムでした

公園内はわんこも自転車も入れません

 

Entre la Tour Eiffel et Place de Versovie

エッフェル塔とシャイヨー宮の間で        

飼い主さんは水鳥にパンやり

蒔いたパンにガッツかないところがエライ

大きすぎるチワワと何とかハウンド的なワンコたちでした

Pres de Musee Marmottan

マルモッタン美術館の角の交差点

エアデールテリアと思われる

この辺りも高級住宅街です

Dans le Bois de Boulogne

モフモフのワンコ  (ブローニュの森)

飼い主(と思われる人)を無視して

ランナーたちと走り去った…

ビアデットコリーかな?

Sur le Canal St. Martin

おしゃべりに夢中でありながら

やたらと歩くのが速かった飼い主さん…

(注:脚の長さの差である事は言うまでもない)

サンマルタン運河沿いの道をゆくバセットハウンド

飼い主さん 話に夢中で時々わんこの長い耳を

踏みそうになって、後ろを速足で追跡しながら

ハラハラしていた怪しい日本人…

顔を撮りたかったな~

 

最後は

一番幸せなのか不幸なのかわからないコ

Cet petit chien etait pres de mon ecole.

Le dernier jour a ecole, Je lui a donne

la nourriture pour chiens.

通学路にいた物乞いのチワワ

こちらに来た当時はとても寒くてプルプル震えていた

四六時中 飼い主さんと一緒にいられるけど…

ある日 上品な初老のご夫婦が愛犬散歩で通りかかった

奥さんにリードを預けると、 

ご主人が物乞いのカップの中にコインを入れて

チワワを愛おしそうになでるのを目撃

ワンコは尻尾をぶりぶり振っていた

その日に一大決意

学校最後の日に 

チワワにドッグフードを置いてきました

(わざわざスーパーで買う私もねぇ…

飼い主のコップには財布を重くしていた小銭

多分 全部合わせても 100円そこそこ…

 

パリの街には5年前よりは減った気がするけど

物乞いが多い

日本のホームレスは空き缶などの

リサイクルでわずかな日銭を稼ごうとするけど

(だから物乞いではない)

パリの物乞いは一日中じっと座って

ひたすら待っている

若い人も女性も多い…

なんと気の長い人たちなんだろうと

そして何と非生産的なのだろうと

ある意味 感心してしまう

とにかく大勢いるから

とてもじゃないけど対応できない

 

それはミュージシャンも同じ

メトロに乗りこんできて

勝手に演奏を始め、次の駅の直前で

空き缶をもって車内を回る

うるさくて迷惑に感じることもしばしば…

この人数も多すぎて無視するしかない

けれど

この一カ月に 二人だけ

余りに見事だったために

コインを入れたことがありました

一人はロシア民謡を歌った女性

もう一人は オペラの駅で

サックスを吹いていた男性

大好きなマイケル・ジャクソンの

"We Are The World" が聴こえてきて

探して、聴き入ってしまいました

彼のサックスはもう一度聴いてみたいですね…

 

いろんなことのあったパリを

明日 離れます

きっとまた遊びに来たくなる街なのだろうな…

 

追記

パリの犬の飼い主さんの殆どが

お散歩バッグを持ち歩きません

ですのでそこらじゅうにワンコの落とし物があります 

道の端を歩く時には十分にお気をつけください