えっと・・・笑いなし。

　お盆ですね。

　ここ１０年ほど、夏には実家に帰省していないので、お盆のお墓参りとかしてないんですよ。てか、１０年前も多分お墓には参ってないと思うので１４～１５年くらい行ってないんでしょうかねぇ。

　そのうち、ご先祖様に回し蹴りを喰らいそうなおらっちです。こんばんは。


　遠い昔は、カブトムシ捕りに行ったり、セミを捕まえに行ったり、蝶々を追っかけて虫取り網振り回したり、ザリガニ捕りに川に入ったら上流からデカイ蛇の死骸が流れてきて本気で失神しそうになったり、ホント朝から晩まで真っ黒になるまで遊んでましたね。

　今、そういうガキも見かけなくなりましたね。

　この間、花火を見に行った時に、久しぶりに真っ黒に日焼けした子供を見かけてちょっとほっとしたりもしたんですけど。


　おらっちの実家は今も相当緑豊かだけど、当時は川で泳げたし、裏山には自然に群生した木々が生えていたし、熱帯魚用の馬鹿でかい水槽をカブトムシ専用にして飼うことにしたら３日で満員御礼になり、１００匹近いカブトムシやクワガタムシがギーギーミシミシ角を鳴らしながらひしめき合って気味悪がったオカンに半分（５０匹ほど）捨てられたり…まあ、捨てるといっても、山に戻すだけのことだけどね…。

　自然が広がっていた。

　１８歳まで実家で暮らしたけど、１８歳の夏まで、弟と妹を連れて裏山に入ってカブトムシ捕ってた。


　東京に出てきてもう１５年ほどになる。

　カブトムシを追っていた自分は、いま、「音楽」という果てしない大物を追っかけてる。

　すぐに捕まえることはできないけど、あの頃の自分のように、毎日毎日朝から晩まで走り回っていたら、そのうち捕まえられるような気もする。
　
　ずるいことや、傷つけることや、かわすことや、避けることや、騙すことや、試すことを覚えてしまったけど、その分、真っ直ぐなことや、傷つけられることや、ぶつかることや、騙されることや、試されることのつらさも自分の中に蓄積されてきた。

　まだ自分の瞳がギラギラしているうちは、熱帯魚用水槽一杯のカブトムシを夢見て、一目散に駆けていこうかと思った。




　ご先祖様、こんな大馬鹿野郎に育ってしまってごめんなさい。

　今年も、東京の地から思いよ届け。



　それじゃあまたね！バイバ～イ！！
　
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