「赤い指」
東野圭吾著、講談社文庫、2009年8月
先日CSで映画「麒麟の翼」が放送されており、
東野圭吾の「加賀恭一郎シリーズ」が読みたくなり、
家にあった唯一のシリーズ作品「赤い指」を読み直してみました。
本書で起こる事件は少女殺人事件の1件だけですが、
介護や子育ての問題であったり、
犯罪者側の心理、刑事側の心理が事細かに描写されています。
犯罪者側の家族は身勝手ではあるのですが、
どこにでもいそうな人たちでリアリティを感じました。
タイトルの「赤い指」は物語の重要なポイントです。
事件は解決しますが、悲しくもあり虚しくもある読後感。
同じシリーズの作品が原作の映画を見た後だけに、
加賀恭一郎は阿部寛、松宮脩平は溝端淳平、金森登紀子は田中麗奈で、
脳内再生されました。
ちなみに映画「麒麟の翼」は2012年公開。
高校の水泳部で起きた事件がカギになるのですが、
水泳部の先輩が松坂桃李、山崎賢人、聖也、後輩が菅田将暉と、
いまにして思えば豪華キャストです。
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