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ブルックリンでジャズを耕す

2020-07-15 07:30:00 | 読書


「ブルックリンでジャズを耕す」
大江千里著、KADOKAWA、2018年1月

大江千里は自身も「YOU」、「格好悪いふられ方」などのヒット曲を生み出したシンガーソングライターですが、
自分にとっては、「10 years」、「すき」、「夏が来た!」など渡辺美里の名曲の作曲家です。

俳優やMCとしても活躍していましたが、
2008年日本での活動に一区切りをつけ、47歳でニューヨークにジャズ留学。
52歳でPNDという会社を設立し、自らCEO兼アーティストとして
米ジャズビジネス界に乗り込んだそうです。

本書は著者のニューヨークでのジャズビジネスと日常生活を綴ったエッセイ。

ニューヨークでの生活の話や日本の思い出話も面白いですが、
日本での生活、米国留学、会社立ち上げ、楽曲制作・販売などのお金の面に関して、
数字を想像できる程度に生々しく書いてあるところが興味深かったです。

各章のタイトルがジャズのスタンダードナンバーというのも凝ってます。

50歳前後でいままでとは違う環境に飛び込んで、
学びなおして新たに会社を立ち上げるというのはなかなか真似できませんが、
コロナの影響で日々の生活が変わり、この先どうなるか分からない中、
著者のアクティブさに勇気づけられます。


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